北照が初のベスト8進出 センバツ高校野球


 北照高校野球部(西田明央主将)が、3月30日(火)、春のセンバツ高校野球「第82回選抜高等学校野球大会」(阪神甲子園)の第2回戦で、自由ヶ丘(福岡)と対戦し、5-4で勝利した。創部102年の歴史の中で、甲子園で初めて2勝目を上げ、ベスト8進出を果たした。
 北照、自由ヶ丘の両チームは、毎回ランナーを出しながらもピンチをしのぎ、中盤までゼロ行進。
 4回表、北照エース・又野知弥選手(3年)に、右手親指を痛めるアクシデントが発生した。このため、フォアボールでランナー1・2塁のピンチを迎えた5回裏、ライトの千葉竜輝選手(3年)が、急遽、リリーフ登板。レフト前の犠牲フライを、野館智仁選手(3年)がホームに好返球し、捕手・西田主将が余裕のタッチで、このピンチを切り抜けた。
 7回表、ランナー1・3塁となった北照。千葉選手のスクイズで1点をもぎ取った。大野雅也選手(2年)のセンターオーバーの2塁打などで、さらに2点追加し、一気に3点を先取した。
 後を追う自由ヶ丘は、その裏、ヒットをつなげて3点取り、試合は振り出しに戻った。
 最終回表の2アウト・ランナー3塁、北照は、木村悠司選手のセーフティバントで、勝ち越しの1点。さらに、、西田主将のレフトオーバーの3塁打でもう1点追加し、計5点となった。
 その裏、自由ヶ丘にレフトオーバーの2塁打で1点差に追い上げられたが、リリーフ登板した千葉が好投し、最後のバッターを三振に抑え、5-4で競り勝った。選手一丸となって、甲子園で初のベスト8進出を成し遂げた。
 試合後、河上敬也監督は、「最後は、千葉のカーブを信じるしかなかった。九州の強豪チームに、こんな粘り強さを見せるとは思わなかった。又野は故障で降板させたが、チーム一丸となって必死に戦った」と話していた。
 北照は、31日(水)16:00から、準決勝進出をかけて、大垣日大(岐阜)と対戦する。
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