旧小樽商工会議所 5,000万円で売出し中


syokokaigisyo5000.jpg 色内大通り沿いに建つ旧小樽商工会議所(色内1)が、現在、5,000万円で売出し中だ。
 旧小樽商工会議所は、1933(昭和8)年に建てられた3階建・鉄筋コンクリート造(延べ1,370平米)。外装は石川県産千歳石で彫刻が施され、正面玄関には土佐産の大理石が用いられている。昭和初期の貴重な建造物として、市の指定歴史的建造物となっている。
 小樽商工会議所(鎌田力会頭)は、建物の老朽化が進んだことを受け、2009(平成21)年に、国道5号線沿いの「日専連ビル」(稲穂2)を2億円で購入し、移転した。
 同所では、「更地にしてマンションが建ったら、歴史的な街づくりを進めているのに情けない。建物の価値を見いだしてもらう人に使ってもらいたい」と、土地代のみの5,000万円(200坪・1坪25万円)で販売を始めた。
 移転する際には3件ほどの問合せがあったものの、昨年12月中旬に売却額を提示してからは一切の問合せがない状況となっている。
 旧小樽商工会議所が建つ色内大通りには、旧越中屋ホテル(元小樽グランドホテルクラシック)、旧三井銀行小樽支店などの歴史的建造物が残されているが、現在、何も活用されていない。
 「旧会議所の建物を拠点に、歴史的建造物の活用を行ってもらいたい」(同所事務局)と期待を寄せている。
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