「FMおたる」 旧小樽短大へ移転


FMotaru.jpg 地域FMの「株式会社エフエム小樽放送局(FMおたる)」(堺町7・浅原健藏代表)が、5月の連休明けに、旧小樽短大(入船4)へ移転する。
 「FMおたる」は、1996(平成8)年5月、株式会社北一硝子(浅原健蔵代表取締役社長)の100%出資で、同社事業統括本部が入居するノースウィングビル2階で開局した。
 市民参加型発信を目指し、商店街や市場、町会の催しなどを取り上げている。小樽・余市・札幌手稲区などをカバーし、小樽市防災担当から直接情報伝達する「緊急非常放送システム」を備え、緊急時の情報発信も行う。
 今年2月、親会社の事業統括本部が移転することになり、併せて同局も移転することになった。移転先を探した結果、2008(平成20)年に閉校した旧小樽短大(入船4)の放送室を見つけ、このほど移転が正式に決まった。5月の連休明けにも入船の新しいスタジオから、地域情報を発信することになる。
 渡辺大助総合プロデューサーは、「小樽短大では、放送部活に力を入れ、放送室は一定の防音機能があるので、そのまま使える。公共性が強いFMおたるならということで、使用させてもらうことになった。少しずつ移動させ、連休明けには、新しいスタジオから発信したい。タイムテーブルを変えないで移転したいので、土日で放送機器を移すことにする」としている。
 旧短大が閉校してから建物は空洞化していたが、FMおたるのスタジオ移転で地域FMコミュニティーの発信基地となる。堺町の一等地から静かな山の上へ移転することで家賃の大幅削減につなげる。
 同社事業統括本部は、ノースウィングビル隣接の堺町通り側のビルに移転することになっている。
 これらの移転は、賃貸物件での家賃軽減を図ることを目的としており、株式会社北一硝子の経費削減の一環と見られる。
 FMおたる