新「にっぽん丸」小樽入港 道内初お披露目  



 今年3月に大改装を終え、新しく生まれ変わった豪華客船「にっぽん丸」(22,472トン)が、5月6日(木)07:00頃、北海道で初めて小樽港に入港した。朝日を受けながらゆっくりと港内を進み、国内客船では珍しい濃紺と白のツートンカラーの船体をお披露目した。
 「にっぽん丸」(22,472トン)は、商船三井客船(東京・荻原節泰代表取締役社長)所属の豪華クルーズ船。全長166.6m、全幅24.0m喫水 6.6m、速力18ノット。客室数202室。最大船客定員523名(ツインベース398名)。
 昨年末から約4ヶ月にわたって大改装が行われ、これまでの白一色から、濃紺と白のツートンカラーに変身。7階の最上階に展望ラウンジや「スパ&サロン」、寿司バー、6階にプレミアムダイニングを新設した。
 クルーズ・オブ・ザ・イヤーのグランプリを受賞したツアー「飛んでクルーズ北海道」などで、小樽港には毎年寄港しており、今年は、過去最多となる10回の入港を予定している。
 今回は、「ゴールデンウィーク日本一周クルーズ」で寄港し、小樽のクルーズシーズンの幕開けを飾った。今季初の客船寄港とあって、着岸する第3号ふ頭では、客船歓迎ボランティアや小樽市産業港湾部港湾室職員など約50人の関係者たちが集まり、小樽ゆかりの歌手の歌謡曲をBGMに、手を振って客船を迎え入れた。港口では、小樽海上保安部巡視艇が、赤や青色の歓迎放水を行う演出も行った。
 着岸後、08:10から入港歓迎セレモニーが行われ、山田勝麿市長が、「ようこそ小樽へおいで頂きました。小樽は、札幌や積丹などを日帰りで観光出来る便利な街です。小樽は、北海道開拓の中心都市として発展し、明治、大正、昭和に建築された古い建物がたくさん残っており、ロマンを感じる街並みが、多くの人に喜ばれている。どうか時間の許す限り、小樽の街を散策して頂けると嬉しく思います」と挨拶。ミスおたるの本間弓理さんが、村上寛船長に花束を手渡し、入港を歓迎した。
 「ゴールデンウィーク日本一周クルーズ」は、4月29日(土)に横浜港を出港し、神戸、長崎、鳥取、輪島、小樽など7つの港を巡っている。北海道では小樽寄港のみ。約360名の乗客は、小樽寄港中、市内の歴史的建造物をはじめ後志などを巡るツアーを楽しむ。「にっぽん丸」は、18:00に青森を目指し出港する。
 ゴールデンウィーク日本一周クルーズ