新病院基本設計費 市議会予算特別委で可決



 小樽市議会第2回定例会の予算特別委員会3日目・6月14日(月)、新病院の基本設計費4,300万円を含む2010(平成22)年度一般会計・病院事業会計の補正予算案など5議案が、全会派一致または賛成多数で可決した。
 市議会は、事業費148億円の新病院計画(388床・23診療科)を、この日予定されていた病院局と医師会との懇談会を前に、予算特別委員会で山田勝麿市長提案のまま早々と可決してしまった。
 公明党の斉藤陽一良議員は、「敷地、病床数、診療科は、変わる可能性があるということか。今後とも具体的な中身を議論していきたい」。
 共産党の北野義紀議員は、「今回の予算特別委員会は、病院問題の集中審議の様相だった。各委員たちも、建設費が高いと指摘してきた。建設工事の地元発注は、経済効果のプラスになるが、あまりにも高すぎる。基本設計を、久米設計に随意契約すると、結局高くなる。基本設計は随意契約ではなく、やり直せ」。
 自民党の佐藤禎洋議員は、「基本設計について、修正可能な部分もあるので議論してやっていくと答弁を頂いた。年明けに建設工事の概算に入るというが、変更は可能か」と、与野党とも新病院の規模・機能・事業費について指摘した。
 平成会の大橋一弘議員は、「基本設計発注したあと、実施設計の起債申請、認可の時期は」と質すのみに終わった。民主市民連合の山口保議員は、全く質問しなかった。
 採決では、結局、共産党を除く与党会派の賛成多数で、病院事業会計の4,300万円(うち一般会計からの繰入2,150万円)がすんなりと可決となった。
 この議案に賛成した議員のコメントは以下の通り
 「基本設計には賛成したが、これから具体的な部分を議論することは出来る」(自民党・横田久俊議員)
 「建設費、診療科について色々と意見があるのは承知している。市民の健康を守るためにある程度の規模は必要。これから詳しく議論をしていく」(同党・山田雅敏議員)
 「納得はしていないが、議論する余地は残してくれた。これから色々なところで議論してもらって、僕らもそれに対して議論をさせてもらう。議会の皆さんも疑問に思っているところもあると思う。今後の基本設計が進む中で、進捗を提出してもらう。出されてから直せないということでは困るので」(同党・佐藤禎洋議員)
 「規模・機能には、色々な意見があり、今後修正が可能だと思う、388床は変わらないが、診療科の修正については考えられる。388床はオーソライズされたが、何十年も先の議論になるが、適宜なダウンサイジングは出来るという答弁も出た」(公明党・斉藤陽一良議員)
 「病床数を減らす増やすの議論はまだまだ必要」(同党・千葉美幸議員)
 「病床数は異議なし。十分に医師会と議論したと局長が言っている」(民主市民連合・山口保議員)
 「ノーコメント」(平成会・大橋一弘議員)


横田久俊議員

山田雅敏議員

佐藤禎洋議員

斉藤陽一良議員

千葉美幸議員

山口保議員

大橋一弘議員