仕事と宿泊代を交換 増える外国人の長期滞在


「休日に小樽でちょっとお手伝いをしながら、長期滞在しちゃおう!」。
workingholiday.jpg 北海道で最初のバックパッカーズホステル「杜の樹」(相生町4)では、ワーキングホリデーの旅人に小樽で長期滞在してもらおうと、数時間の宿の仕事と宿泊代を交換する取り組みを、1999(平成11)年のオープンから続けている。これがインターネットや口コミで広がり、カナダ、ドイツ、フランス、台湾、韓国などの外国人が、次々に同宿で働き、小樽滞在を満喫している。
小樽出身のオーナー・原田正樹さん(43).が、10年前に脱サラし、ワーキングホリデーでニュージーランドに長期滞在。滞在費を浮かせるため、農場で働いた分で三食と宿が保証される「WWOOF(ウーフ)」(Willing Workers On Organic Farms)を利用した。
「ただ働いて宿代を浮かせるだけでなく、その家族とのふれあいなど、すごく良い経験となった。それと似たようなことを杜の樹でやって、自分がした経験を小樽に来た人に返したい」と、10年以上、ワーキングホリデーの若者を受入れている。
プロジェクトは、「Working Holiday on Otaru Project」の頭文字をとって「whoop」と名づけた。WHOOPには「輪」と「騒ぐ」という意味があり、「輪になってワイワイやろう」の思いを込め、文化と人との交流の手助けをする。
これまでに40人のワーキングホリデーの若者が、同宿で働き、小樽に長期滞在した。「うちの宿は3,000円なので、4時間くらい掃除などをしてもらって、その間自分が事務仕事に専念する。朝働いてもらって、午後は自由。メインは旅行で、滞在費を浮かせたいという人を雇う。今は一人しか雇えないが、増えるようなら、働く場所を確保して下宿を用意することも考えている。外国人だけでなく日本人の若者も受入れている。小樽で、ヘルパーをしてくれた人で、そのまま小樽に住んでしまったという人もいる」。
40人目のヘルパーとなったカナダのリアナ・デイヴスさん(25)は、「ベッドメイキングや掃除機、シャワーの掃除をして、そのあとは、小樽を散歩したり、山に登ったり、ビーチに行ったり自由に旅行を楽しめる」と話す。
原田さんは、「街を挙げてワーキングホリデーの若者を受入れるところが増えている。小樽市は、中国から観光客が増えているから勉強会やったり、お金を使って通訳を雇ったりしているが、ワーホリの受け入れを行った方が長期滞在につながる。将来的には、この動きが杜の樹だけに留まらず、他の宿泊施設さん、観光地をはじめとした商店や農家などなどに広まって、小樽にプチ移住を体験するために若者が集まって来る。そんな町になればと思っています」と期待する。