新病院「とにかく造る。リスクはその時」 並木病院局長答弁


 開会中の小樽市議会第3回定例会で、9月15日(水)13:00から一般質問が行われ、並木昭義病院局長は、新病院問題で「とにかく造る。リスクはその時その時で考える」と述べた。
 小樽市(山田勝麿市長)の新病院建設計画は、総額148億7,300万円で、事業費はすべて起債(借金)で賄う。市の起債償還の見込みによると、病院事業債と過疎債で50%ずつ充当し、借金とその利息を合わせると元利償還額は193億6,900万円もの巨費に上る。
 この起債について、並木局長は、「平成22年度の不良債務解消と、平成25年度に資金不足額解消を達成することが条件で、このため、経営健全化計画を策定して、北海道や総務省と協議しており、概ね妥当だとの感触を得ている」としている。山田勝麿市長は、基本設計業務完了後の平成23年の第1回定例会には実施設計の予算計上を行うことにしている。
 無所属の成田祐樹議員は、一般質問で、この起債の問題を取り上げ、「この先どのような事が起きるかわらかない以上、起債が100%認められるということはありえない。もし起債が認められなかった場合、今後の病院計画をどのように遂行していくのか、起債不許可の場合のリスクマネジメントはされているのか」と質問した。
 並木局長は、「リスクを考えながらやらないといけないが、とにかく造るということを考えており、もし色々なことがありましたらその時その時で考えさせて頂きたい。今は公表する段階ではない。可能性があればやらなければ市立病院は出来ない」と答弁した。
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