頑張れ!ちびっ子ジャンパー OB・父母がジャンプ台改修


jumpkaisyu1.jpg 団員不足を解消し、存続の危機を乗り越えた、小樽ジャンプ少年団(竹内賢司団長)のOBや父母たちが、未来の ジャンパーのため、休み返上のボランティアで、ホームジャンプ台の改修工事に取り組み、汗を流している。
 ホームの潮見台シャンツェ(潮見台2)は、20m・30m・50mの3台のジャンプ台が設置されている。1979(昭和53)年に完成し、30年 以上経つ。ジャンプ台への階段(約200段)は雪の重みで傾き、利用する子供にとって危険な状態となったことから、昨年、OBや父母たちが協力し て、小学生用の20m級ジャンプ台の階段の改修工事を行った。
jumpkaisyu3.jpg 今年は、新たに加わった団員たちが、来年中学生になることから、30m級ジャンプ台の階段の改修工事も行うことにした。作業を9月から始め、単管パ イプを切断し、新たにくい打ちをして、積もった雪に埋まらないように、地上から80cm浮かせている。土日の休みを返上して、少しずつ取り組んでい る。春には、ブレーキングトラックの補修も行った。
 10月16日(土)は、OB有志と父母3人が、09:00から作業を始め、「資金がないので、市教委に少し協力してもらって材料を調達しているが、それでも足りない。今年は半分程度しか出来ないので、 来年また材料が調達でき次第行う」と額に汗を浮かべていた。
 大人が力仕事をしている脇で、少年団員たちは、運営ハウスで、今シーズンの目標設定会を開き、「強くなる」、「ジャンプを飛べるようにな る」、「20m以上飛ぶ」、「頑張ったらママにだっこされる」などの目標や達成した時の夢などを紙に書き記していた。
jumpkaisyu2.jpg 札幌冬季オリンピックの翌年1973(昭和48)年に発足した小樽ジャンプ少年団は、昭和50年代の最盛期には、120名ほどの団員を誇り、八木弘 和・宮平秀治などのオリンピック選手を輩出。ジャンプ王国・小樽の名を高めたが、近年のスキー人口の減少や少子化の影響で、団員が一人になり、存続 の危機を抱えた。OB有志たちが新入団員の募集に力を入れた結果、現在、中学生1人、小学生10人、幼稚園1人の
12人が加入している。
 小樽のちびっ子ジャンパーたちは、大人たちがボランティアで改修した階段を一歩ずつ上り、夢に向かって羽ばたくことになる。今シーズンの本格的な 練習は11月から始まる。
 同団では、常時団員を募集している。問合せ:090-2692-8991 石川稔
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