公設水産地方卸売市場の初せり 場内は久々の活気



 1月6日(木)、夜明け前の薄暗い高島の小樽市公設水産地方卸売市場に、卸売業者や買受人など水産業関係者の威勢良い掛け声が響き渡った。
 同市場の初せりとなったこの日、05:00から、水産業関係者をはじめ、山田勝麿市長や道議・市議などが集まった。
hatsuseri-suisan.jpg 初せり式では、山田市長が、「当市場の昨年4月から11月末までの取り扱い数量は、前年に比べ約8割と減少しておりますが、生鮮食料品を適正な価格で供給し、市民生活の安定と生産者の販路の確保を担う卸売市場は、これからも重要な役割を果たしていかなければならない」。
 小樽機船漁業協同組合・佐藤竹榮代表理事組合長が、「昨夜水揚げされた生鮮魚で初せりが行われることは、平成19年以来4年ぶり。今年は幸先の良いスタートとなった」と挨拶。小樽鮮魚買受人連合会・太田清一専務理事の掛け声による3本手締めで、2011年の同市場のせりが幕開けした。
 広い場内には、昨夜揚がったマダラ(6トン)、ヒラメ(300kg)、ホッケ(110トン)などが並んだ。卸売業者や買受人が威勢良い掛け声を響かせながら次々にせり落とし、同市場は久々に活気付いていた。
 小樽機船漁業協同組合によると、前年の取扱数量は2万1,600トン、金額は16億3,000万円。