西陵中生 読書活動  「読書ゆうびん」と「ポップ」展示会


dokusyoyubin1.jpg 小樽市立西陵中学校(富岡2・渡辺常彦校長)の201名の全校生徒が作成した「読書ゆうびん」と「ポップ」の優秀作品計80点が、1月11日(火)から13日(木)10:00~21:00までの3日間、長崎屋小樽店(稲穂2)の1階公共プラザに展示中だ。
 2003(平成15)年から読書指導を推進している同校。朝の10分読書をはじめ、何冊読んだかを競う学級対抗のブックマラソンなどを実施している。総合的な学習では、読書活動「リテラシーの時間」として、「読書ゆうびん」とポップを作成している。これらの読書活動により、生徒の読書量が全国平均を上回り、学力にも反映する効果が得られているという。
 今年度は、全校生徒で「読書ゆうびん」、2・3年生が「ポップ」も作成。学生らしいユニークな発想で、アニメキャラクターや登場人物の絵を描いたり、文章やタイトルをカラフルにして目立たせるなど、様々な工夫を凝らした作品を完成させた。
 同校では、この作品の中から優秀作品として80点選び、「株式会社本のイロハ堂」(稲穂2・清水人司代表取締役社長)の協力を得て、長崎屋小樽店1階公共プラザに、本と一緒に展示することにした。
dokusyoyubin2.jpg 初日の11日(火)、同所を通る小中学生が、同世代の生徒たちが作成したユニークなデザインに目を止め、その本を手に取る姿が散見された。清水社長は、「生徒たちの読書ゆうびんやポップはカラフルで目を引く。それに絵がうまい。出版社も、生徒たちのポップに興味を持ち、どんなものがあるのか送ってくれと言っている。本の帯に左右されず、自分たちの感覚であらすじや感想を書き、本当にその本が好きで興味を持ったということが分かる。同じ本を読んだ生徒でも、あらすじが全く違い面白い」と生徒の作品をじっくり眺めていた。
 3年生の森田実奈美さんは、「読書は好きで良く本を読むが、あらすじをまとめることが難しかった。絵や文字をどこに配置したら良いかも悩んだ。不思議の国のアリスは、多くの人が絵本を読んだことがあると思うが、小説は少ないと思う。読書ゆうびんを見て、実際に読んでくれたら嬉しい」。
 八木宏太さんは、「本を読むことが嫌いだったが、朝読書でちょっとずつ読むようになり、前よりずっと好きになった。一目でこの本の面白さを知ってもらうにはどうしたら良いか考え、あらすじの文を書くよりも絵だけの方がインパクトあるかなと思って作った」。
 1年生の森田有咲さんは、「読書は好きだけど、初めて読書ゆうびんを作ったので、全部の作業が大変だった」と話していた。
 「読書ゆうびん」と「ポップ」の展示会は、13日(木)10:00~21:00まで。
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