創作文公募「ざぶん賞」の特別賞 潮見台小・一町田由貴さん


zabun2.jpg 生命の源である水や海をテーマにした創作文を公募する「ざぶん賞」(同実行委員会主催)で、応募された全国6,084通の中から、小樽市立潮見台小学校5年の一町田由貴さん(11)の作品が特別賞(市長賞)に選ばれた。
 「ざぶん賞」は、有識者や文化人、協賛企業の代表者などで作る実行委員会(月尾嘉男会長・東京大学名誉教授)の主催。「子どもたちから大人たちへ『波』を。生命の源である水や海のテーマを通じて、『命』や『自然』の大切さについて考えてもらう」ことを目的として事業を進めている。2010年事業で9回目を迎えた。全国の小中学生対象。
 一町田さんは、4年から5年まで学級で飼っていた金魚のキンパチについて作文を書いた。「じゃあね、キンパチ。明日ね」、「次の日も、その次の日も、キンパチはおなかがすいているとパクパクと口を動かした。かわいい。しかも、とってもおもしろい」と、係り以外のクラスメートが興味を示さなくなったキンパチとの給餌のやりとりをつづり、水の大切さについてを訴えた。
zabun1.jpg この作品が、「内容が優秀で、周囲に高い影響力がある」と評価され、特別賞に選ばれた。1月13日(木)、小樽市役所で表彰状授与式が行われ、山田厚副市長が一町田さんに表彰状と記念品を手渡した。山田副市長は、「とても素晴らしい文章で、5年生で書く文ではないと思った。感心した。これからも頑張って」と祝った。
 表彰状と記念品を受け取った一町田さんは、「水がテーマだったので、自分の席が水槽の近くだったから、死んでしまったキンパチのことを書こうとすぐに思い浮かんだ。初めてエサをあげた時にパクパクと口を動かしたことがびっくりしたし、面白かった。1年間生きていたことは嬉しかった。キンパチのことを書いて特別賞に選ばれて嬉しかった」と喜んだ。
 この創作文は、ざぶん庫2010に掲載されたほか、アーティストの装画が加えられたアート作品として仕上げられた。
 ざぶん賞