市主催水泳教室の民間委託を検討 市教委がアンケート


 板谷スポーツクラブ・ウェルビー(花園4)を買収した株式会社ソプラティコ(潮見台1・大場隆志代表取締役)が施設を市民プールとして使用出来ないか小樽市に提案したことを受け、教育委員会主催の水泳教室を同施設に委託出来るか検討していることが分かった。
 市は、2007(平成19)年6月、JR小樽駅前第3ビルの再開発事業に伴い、同ビルに入居していた小樽市室内水泳プールを廃止し、高島小温水プールを代替施設として開放している。交通やプール施設の不便さなどから、年間4万人(2006年度)いた利用者は、現在は3万人(2009年度)に減少した。
 市は、「第6次総合計画」の前期実施計画で、2013(平成25)年度までに基本設計・実施設計を行うとしているが、「高島プールが遠いという声があるし、ソプラティコさんから市営プール利用の提案を受けたので」(市教委生涯スポーツ課)と、当面の間、主催の水泳教室をソプラティコのプールへ委託出来るか検討を始めた。
 水泳教室は、小学生1・2年生 、3年生、初心者、中・上級者、水中体操(火・木)、同(水・金)の6コース。市教委は、教室の開催場所について、高島小学校温水プールか市内中心部の民間プールのどちらが良いかを問うアンケートを利用者約160名に実施中。このアンケート結果を受け、新年度には方向性を出したいとしている。
 「委託すると指導者として雇っている嘱託職員3名については、契約継続が出来ないことになるのか」との本社の質問に対し、「そういうことを含めて検討する課題である」と答えた。
 市民プールを巡っては、「小樽市室内水泳プールの存続を求める会」(小田原温子会長)が、市室内水泳プールの早期建設促進を求めて活動している。
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