選抜女子小学生サッカーチーム 2月に全国大会へ


 小樽・後志の小学生による女子サッカーチーム(梶原康裕コーチ・佐藤玲奈キャプテン)が、全国32の強豪チームが日本一の頂点を目指して戦う「Jヴィレッジなでしこカップ」(福島県・2月11日~13日)に出場する。
 7年前に結成された同チームは、現在、小樽・後志のサッカー少年団に所属する選手13人(小4~6)が在籍している。中学生クラブチームとの合同練習や屋内体育館での基礎体力づくりを重ね、チーム力を伸ばしている。第一期生には、U-19(19歳以下)の日本代表候補となった選手もおり、「この中からなでしこジャパンのスタメン選手が出てくれれば」(梶原コーチ)と期待する。
 昨年9月に釧路市で開かれた第8回JFA北海道ガールズ・エイトU-12(12歳以下・8人制)大会で、全道12チーム中、1勝1分けの成績で予選(4ブロック、1ブロック・3チーム)を1位通過。
 決勝トーナメント2ゲームをともに2ー0で勝ち進み、釧路選抜チームとの決勝戦では、接戦を繰り広げた結果、2-2のまま延長戦へ。両チーム一歩も譲らず引き分けとなり、ダブル優勝となった。このため、小樽と釧路の2チームが、全国大会「Jヴィレッジなでしこカップ」に出場することになった。
 キャプテンでMF(ミッドフィールダー)の佐藤玲奈さん(朝里小6年)は、「上位トーナメントに出場し32チーム中8位以上。先生が8位以上になったらお菓子を買ってくれると約束したので頑張る。全道大会では2点しか取れなかったので、全国大会で3点は取る」。
 副キャプテンでGK(ゴールキーパー)の林せりかさん(望洋台小6)は、「男子のシュートを受けて練習したし、女子のシュートならもう慣れた。目標は無失点!」と力強く語る。
 梶原コーチは、「4年前、我々のチームは、全道5位の結果だったけれど、上位4チームが選手の故障などを理由に出場を辞退したことで、全国大会に初めて出場したが、やはり全国レベルのチームには歯が立たず、32チーム中31位と悔しい結果に終わった。
 全国大会のコートは68m×50mという広さだが、小樽では、その5分の1程度の体育館しかない。北照さんの体育館を借りて練習しているが、それでも市内では広い方だ。季節関係なく広いコートで練習出来る本州チームよりスタミナで差がついてしまう。スペシャルな選手はいないけれど、チーム全体のレベルは4年前より高い」とリベンジに燃える。
 厳しい環境の中で練習に励む”なでしこ小樽”の全国大会での活躍が期待される。(写真提供:梶原康裕コーチ)
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