量徳小再編に向け統合協議会発足 学校適正配置


 小樽市議会の第1回定例会で、3月10日(木)、学校適正配置調査特別委員会が開かれた。小樽市教育委員会は、現在進めている小中学校統廃合で、地区別実施計画づくりに向けた懇談会の概要を発表した。
 高島・手宮地区では、1月25日に高島小学校保護者と懇談会を開き、「高島・手宮地区小学校5校の保護者との話し合いの場を持って欲しい」との要望を受けたことで、2月28日に同地区の小学校5校のPTA役員との懇談会を開催した。
 この中で、「高島地区小学校2校の再編は、祝津小学校から高島小学校のように大きな学校に行くことになる子供たちの不安などに対するケアを十分に考えて欲しい」。「中学校の統合校の位置は、バス停からの距離を考えると手宮小学校の位置にして欲しい」。
 「手宮西小学校を中学校の統合校とするのであれば、中学生の通学距離の負担軽減も考え、スクールバスの導入など通学支援策を検討して欲しい」。「中野植物園付近の道路は、特に冬期間、道が狭くなり危ないので、生徒にしてもバス通学にしても、除排雪をしっかりして欲しい」などの要望が寄せられた。
 南小樽地区では、「公園整備について、新病院の駐車場を二層、三層の立体駐車場にすることにより、公園のスペースが確保できないのか」などの要望が出たが、これに対し、病院局は、「立体駐車場にした場合、建設費やエレベーターなどの管理的経費を考えると公園スペースの確保は困難である」と説明した。
 これらの意見交換を経て、市教委は、2月に、花園小学校・量徳小学校統合協議会と量徳小学校・潮見台小学校統合協議会を発足させた。2月中にそれぞれ第1回会合を開催し、新病院建設のために2012(平成24)年春の閉校に向けた協議を本格的に始めた。
 市教委は、量徳小の児童に対し、再編後に花園小と潮見台小どちらに通学を希望するか調査した結果、2012(平成24)年の学校規模は、花園小が294人の12学級で各2クラス。潮見台小は179人の6学級で各1クラスとなり、若竹小と統合するとおおむね12学級となるとしている。
 同特別委では、議員から「なんで議会への報告は後回しなのか」、「地区懇談会でこうなりましたと言われても議会でダメだと言えない」などの指摘が出されていた。