福島原発1号機に続き、3号機も冷却装置停止


 巨大地震の影響で、緊急事態に陥っている東京電力福島第一原子力発電所で、1号機の炉心溶融の危険に続き、3号機も冷却装置が停止し、同じく炉心溶融(メルトダウン)の危険領域に入る可能性があることが明らかになり、事態はさらに深刻度を増している。

 枝野幸男官房長官は、3月13日(日)午前の会見で、第一原子力発電所の3号炉の件に言及し、「注水機能が停止したので、現在、圧力容器等から圧力を減らすため、気体を抜くための”ベント”という作業、そして、注水機能をポンプによって代替えするため作業、この両者を行っているところ」と述べた。
 そして、1号機の炉心溶融について、「原子炉内部にあって確認出来ないが、十分可能性はある。3号機についてもその可能性があるとの想定の下で対応している」と答えた。
 これにより、1号機に続き3号機も、炉心溶融が十分可能性があるとの政府認識が明らかになった。福島原発の緊急事態が、さらにいっそう緊迫度を増している。
 また、気象庁は、東日本大地震の規模を示すマグニチュードを、M8.8からM9.0に修正した。M9.0の地震規模は、世界最大級の規模で、M9.5のチリ地震・M9.2のアラスカ地震・M9.1のスマトラ地震に次ぐ、4番目の規模となり、その破壊力の凄まじさを改めて認識させることになった。