福島第一原発から放射能流出!「大変な状況に」(政府)


 東京電力福島第一原子力発電所で起きている水素爆発や火災により、最大402ミリシーベルトの放射能が流出しているという異常事態が発生していることが、政府から発表され、「大変な状況になっている」と、枝野官房長官が言及するなど、極めて深刻な状況となっているが明らかになった。

 福島第一原発では、1号機・2号機・3号機で水素爆発が起こったことに続き、4号機では火災が生じるなど、極めて深刻な事態となり、これまでのマイクロシーベルトから、1000倍高いミリシーベルトへ数値が変わり、最大で402ミリシーベルトの放射能が流出しており、20km圏内の避難指示に続き、30km圏内での屋内退避を求められるなど、深刻な事態がさらに甚大になる異常事態となっている。身体に影響を及ぼす402ミリシーベルトの放射性物質が3号機付近で検出された。福島第一原発では、1号機・3号機に続き、2号機でも爆発音が起きていた。これに加え、15日(火)朝には、4号機で火災が発生するという、4機の原子炉が極めて深刻な事態を招いており、この異常事態が収拾される見通しがまったく立っていない。
 11:00過ぎの会見で、枝野官房長官は、「4号炉については、現在火災が生じている状況にある。休止中の原子炉で、炉そのものに核燃料はないが、使用済み核燃料があり、火災による熱を帯びて水素が発生した。水素が出ている状況で、放射性物質も排出している。なんとか火災を早期に鎮火させ、使用済み核燃料を冷却して、事態を収拾したい」と述べた。