福島第一原発 建屋は"水素爆発" 格納容器の損傷なし

 政府の枝野官房長官は、12日(土)20:41から、東京電力福島第一原子力発電所1号機の爆発についての報告を発表した。

 これによると、「15:36の爆発は、建屋の壁が崩壊したもので、中の格納容器が爆発したものではなく、水が足りなくなって、格納容器と建屋の間に水素が出て酸素とまじわり爆発してもので、格納容器が爆発したものではなく、放射性物質が大量に流れ出たものではありません。これは、放射性物質の数値が爆発の前後で少なくなっていることから分かる。

 外側をコンクリートと鉄筋で覆われた、鋼鉄製の格納容器の中に原子炉があり、格納容器の損傷は認められない。建屋がないよりはあるほうが良いが、格納容器を海水で満たす措置をとる。建屋の上部の崩壊がある中で、海水によって、容器を満たすということで、コントロール出来ると思っており、万全を期している。海水を満たす措置のリスクは、専門家が分析して納得する説明を繰り返し受け、危険はないものと判断した」と報告した。

 海水を満たす措置は、20:30から取りかかっているとしているが、今後の動向が注目される。