東日本大震災 小樽市が職員派遣や飲食支給へ


 3月14日(月)、小樽市(山田勝麿市長)は、11日(金)に発生した東日本大震災の被害を受け、義援金募集をはじめ、専門・消防職員の派遣、飲食の支給を行うことを決めた。
 山田市長は、14日(月)11:30、緊急の記者会見を市長応接室で開き、「今回の東北地方、太平洋沖の地震で大変多くの方々が亡くなられました。小樽市民を代表してご冥福をお祈りしたいと思います。一方、まだ多くの方の安否が確認されておらず、孤立して救助を待っている人が大勢いるようですので、一刻も早く救助されることを願っている。避難所で避難されている方にも心からお見舞い申し上げます。小樽市としては、出来る限り支援に務めてまいりたいと思っておりますし、被災地の復興を願っております」と述べ、今後の対応について明らかにした。
 市の救援措置については、義援金の募集や救援物資の配送、人的支援、被災者の住宅受入れなど4つを上げた。
 義援金は、募金箱の設置場所を早急に決定し、市民からの協力を求める。
 救援物資は、関係機関と協議して小樽市の水を1万本送ることにしている。
 人的支援は、第2次「救急消防援助隊」の派遣要請に備える。また、建築物の危険度を判定する「応急危険度判定士」の派遣も要請があれば対応する準備を進めている。このほか、医療や保健所関係の要請も検討するという。
 被災者の住宅受入れは、市営住宅の中で対応可能な戸数を一定程度確保することも検討しているとした。
 市長は、「何十年もかけて街をつくってきたのに、どうやって復興するか、小樽市に置き換えて考えただけで暗くなった」とし、今夜から総務部に緊急チームをつくり対応を進める。