山田市長最後の日 12年間の市政に別れ


mayor3.jpg 4月29日(金・祝)に、3期12年間の任期を迎える山田勝麿市長(72)は、28日(木)11:00から市役所応接室で、最後の記者会見を開いた。
 「本日、退任の日を迎えることになりました。まずは、この12年間、ご支援いただいた市民の皆さんや、叱咤激励をいただいた多くの方々に厚くお礼を申し上げたい。
 私は、昨年の9月2日に、次期市長選への不出馬を表明し、7か月が経過したが、年明け早々から最後の予算編成に取り組みました。これまでの予算編成は、財政再建を進める中で、厳しい制約を伴うものであり、本当に難しい判断を迫られました。財源があれば、いろいろ出来たというのが率直な感想ですが、そういう中にあっても、財源を何とか確保しながらも、市長の責務として取り組んできたつもりです。
 3期目に掲げた公約については、中心市街地の活性化など、厳しい状況が続いているものもある。丸井今井の跡地問題やウィングベイ小樽の再建などでは、財政が厳しい中、有効な解決策を見い出せなかったのは、残念でたまりません。新市長のもとで取り組んで進めていただくよう、切に願うものです」と、自ら出来なかった課題を次期市長に託した。
mayor4.jpg 「市職員時代を含めると、51年間通い慣れた市役所を、いよいよ去る実感がだんだん湧いてまいりました。明日以降は、一市民として市政を見守り、応援したいと思っています」と結んだ。
 山田市政の12年間は、バブルに踊った新谷市政のツケを背負わされ、自ら「日本一の貧乏都市」と発言するなど、スッカラカンの財政に泣き続けた12年間だった。結局、他会計などから借りるだけ借りた借金も返せず、12年間追い続けた新病院建設の夢も果たせぬまま、丸井今井の跡地問題やウィングベイ小樽の再建もできずに、終えんを迎えた。
 「今後は、毎日が日曜日で、孫と温泉に行ったり、ゴルフを楽しみたい」と、3期12年の幕を閉めた。
 この後、16:00から議事堂で職員に最後の挨拶を行い、16:30の退庁式に臨み、職員時代から51年間親しんだ小樽市役所に別れを告げた。
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