市の新病院実施設計 1億1,970万円で随意契約 


 小樽市は、新病院の実施設計業務を、株式会社久米設計札幌支社に4月20日(金)付で随意契約を締結していた。
 山田勝麿前市長が3期12年間の最重要課題としていた新病院建設は、結局、日の目を見ることはなかったが、任期切れ最後に執念を見せ、基本設計業務を行った株式会社久米設計札幌支社と1億1,970万円 で実施設計業務を随意契約した。
 山田前市長は、4月28日(木)の退任の挨拶で、「23年度の予算編成に際しては、骨格予算という性格でしたが、最大の懸案である、市立病院の統合・新築に係る実施設計についても、私の在任中に発注したいということを議会でも申し上げてきま した。こ の実施設計についても、契約することができました。
 退任を迎えるに当たって、財政再建と市立病院の新築・統合という大きな二つの課題について、このように方向付けができましたことに、心か ら安堵(あんど)しているところであり、ご協力いただいた多くの皆さんに重ねてお礼申し上げます」と締めた。
 これを受け、現在、小樽市病院局では、起債申請書を道に提出。収支計画が達成可能なものかなどを協議している。
 実施設計業務の随意契約をしました
新市立病院の工事発注に必要な図面の作成などを行うため、実施設計業務について設計者と随意契約を行いましたのでお知らせします。
■随意契約者  株式会社久米設計札幌支社
■随意契約の理由
1. 設計業務は、本来、基本設計と実施設計が一体のものであり、地方公営企業法施行令第21条の14第1項第2号による随意契約を前提に 公募型プロポーザル方式で基本設計の設計者として選定された同社が、基本設計において病院側と協議してきた実績があること、また、建物の完成イメージを基に業務を進めてきたものであることから、実施設計業務についてもその契約の性質、目的から引き続き行うことが合理的であり、競争入札に適しないため。
2. 実施設計委託料の経済性においては、随意契約を前提に実施設計料を低減することができることから、発注者にとって競争入札に付すことが不利となるため。
3. 国の耐震化交付金導入の条件である平成23年度内に工事着工するには、設計を短期間で完了する必要があり、競争入札等による新たな設計者とした場合、契約の目的である期間内での業務完了が困難であることから、競争入札には適しないため。
■契約年月日  平成23年4月20日
■契約金額   119,700,000円(消費税及び地方消費税を含む)
    (予算額 120,000,000円(平成23年第1回定例会議決済み))