市が緊急経済対策 宿泊客に1,000円や往復バス券を贈呈


 小樽市は、5月18日(水)に記者会見を開き、23日(月)に開会する平成23年第1回臨時会に提出する補正予算案や条例案、専決処分報告5件を発表した。
 補正予算案では、東日本大震災に係る緊急経済対策事業で、7,650万円を計上した。
 「震災以降、宿泊のキャンセルが3月だけで4000泊以上発生したのをはじめ、国内外からの観光客入込客数は大幅な落ち込みとなっており、宿泊施設はもとより、飲食店、小売店などの観光関連産業が過去に例のないほどの打撃を受けている」と、日帰り客10,000人の小樽への誘客を図る事業と、市内に宿泊する観光客1人に1,000円の観光振興券を交付する事業を創設することにした。
 10,000人ウェルカム事業は、6月20日(月)から7月24日(日)までを予定。インターネットの予約サイト(じゃらん・楽天・ぐうたび)で札幌市内の宿泊施設を予約し宿泊した 10,000人が対象。この宿泊者に、札樽間の往復バス券を贈呈し、小樽への誘客を図るとしている。事業費1,300万円(バス事業者委託料1,110万円・宣伝費150万円・事務費40万円)。
 小樽市観光振興券交付事業は、8月22日(月)から9月16日(金)までを予定。市内施設へ宿泊した観光客1人に1,000円分の商品券を贈呈する。対象者は60,000人。事業費6,350万円(振興券6,000万円・印刷1,200円・宣伝費120万円・事務経費110万円)。
 市では、この2事業で経済波及効果の増加を図るとしている。
 このほか、東アジア圏観光客誘致事業費補助金、観光プロモーション、国内旅行担当者招聘事業費補助金など5事業を第2回定例会で補正する予定としている。
 この予算案のほか、地方税法改正に伴う市税条例の改正案、国民健康保険法施行令の一部改正に伴う小樽市国民健康保険条例改正案、公営住宅建替工事(4億2,630万円)の契約について提案する。
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