長橋中・阿部星架さん シンクロ国際大会代表選考会へ


abeseika2.jpg 小樽市立長橋中学校1年生の阿部星架さん(12)が、世界大会「第7回 AASFアジアエージ選手権大会」(10月・インドネシア・パレンバン)へ派遣されるユースエリート(13-15歳区分)の該当7選手のうち1人に選ばれた。
 阿部さんは、小樽SC(スイミングクラブ)で競泳を学びながら、小樽シンクロクラブに所属し練習を重ねた。競泳では、2010年度の全国ジュニアオリンピック北海道予選(10-12歳の部)で3位で予選通過し、全国21番目の実力となった。
 シンクロでは、日本水泳連盟公認室内水泳プールのない小樽では練習環境が乏しいとの理由で、昨年、札幌シンクロクラブに移籍。週4回、野幌や平岸へ通いながらメキメキとレベルを上げ、東京の強化合宿にも参加するほどに成長した。
 小樽シンクロの中川めぐみさんは、「他の選手は、すぐに体が冷えたといってシャワーを浴びに行ったり、トイレに入って出てこなかったりするが、星架は、もう良いよと言うまで泳ぐ。手足が長くプロポーションが良いだけでなく練習熱心」と評価する。
 この中で、「第7回 AASFアジアエージ選手権大会」に派遣される2010年度ユースエリート選手(13-15歳区分)に該当する7選手のうち1人に選ばれた。エリート選手に選ばれるのは、7選手のうち4人。阿部さんは、11日(土)に東京で開かれる代表選考会に出場し、この狭き門の突破を目指す。
abeseika.jpg 選考会まで1週間を切った6日(月)、小樽水泳協会(濱信勝会長)を母体とする「阿部星架ドリームプロジェクト」(6月1日発足)の支援者とともに、中松義治小樽市長を表敬訪問。「頑張ってきます。目指すはオリンピック選手」と抱負を述べた。
 同プロジェクトによると、北海道のシンクロ発祥は1982(昭和57)年頃で、小樽シンクロは1991(平成3)年に設立された。この中で、小樽、北海道から世界大会に出場した選手はいない。阿部さんが、代表選考会でエリート選手に選抜されると、道内初の世界シンクロ選手が誕生することになる。
 「将来、オリンピックでメダル獲得が期待される若干12歳の樽っ子シンクロ選手・阿部星架に、小樽から世界の舞台で活躍してもらいたい。小樽で生まれた貴重な逸材を何とか支援したい」と、練習費や遠征費などのための寄付金を集めている。(写真提供:阿部星架ドリームプロジェクト)
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 「阿部星架ドリームプロジェクト」
 会計 中川めぐみ
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