「水族館体験隊」が始動!初体験にわくわくドキドキ


 道内で有数の設備を持つ「おたる水族館」(祝津3)では、夏休み期間に実施している水族館体験隊が、8月2日(火)から6回の日程で始まった。
 2日(火)実施の体験隊には、男子6名女子3名の子供ら9名が参加。9:40からの開校式で、小田誠館長から「この機会に、水族館の仕事を体験し、よく知ってもらいたい」との話があり、参加者全員で記念撮影の後、飼育係の佐々木裕輔さんに引率され、わくわくドキドキの水族館体験隊が始動した。
 長靴に履き替えて取り組んだ最初のプログラムは、「濾過槽の仕組み実験」。水族館で一番重要な水の話を聞く。水族館での濾過槽は、5層〜7層になっていて、汚れた水が上から下に濾過され、きれいな水になって出てくる。バケツに砂利、川砂、海砂をそれぞれ入れて洗い、水槽に戻し濾過槽を作る。実際に汚れた水を流し、きれいな水が出てくるのを体験した。
 さらに、チョウザメの卵を手にとって見せてもらう。卵を守るために岩の間にねじ込
んで生むので、ねじのような形になっている。子どもたちは、珍しそうに観察していた。
「魚類バックヤード・給餌体験」では、はじめに、エビ・イカ・ゲソ・ホッケ・イカナゴ・オキアミなど、餌の説明があった。いつもは館内からの見学だが、 今日はバックヤードから魚を見ることができ、誰もが興味津々の様子。
 イトウ・秋鮭・ホッケ・ニシン・チョウザメ・ハリセンボン、ピラルクへの給餌を体験する。魚に詳しい飼育歴9年の徳山さんからは、「チョウザメの名前の由来は、ウロコが蝶の形をしていたので付けられ、サメとの違いやハリセンボンの針は、350本位ある」との解説をしてもらう。さらに、ウニやヒトデを手にのせて観察。
 「セイウチのお食事タイム見学」では、セイウチのウチオくんとウーリャちゃんが食事をしたり、サッカーや相撲をする姿がかわいらしく、全員が水槽に近づいて見ていた。
 「ペンギン舎掃除・アザラシの給餌体験」、「イルカのふれあい体験・ショー見学」なども行い、午後3時に日程を終了した。
 小樽の小学5年生斉藤愛香さんは、「チョウザメが、サメではないことに驚いた。セイウチのキックが上手だった」と、楽しそうに話していた。
 今年度の第15回水族館体験隊は 8月2日・3日・4日・6日・7日・8日の計6日間の日程で行われる。
 おたる水族館HP