小樽運河に流れる「平和」灯篭 原爆の日の願い乗せ


tourou0806-1.jpg 8月6日広島原爆の日。小樽運河では、今年で23回目の「おたる運河平和灯篭流し」(小樽平和灯篭流し実行委員会主催)が、19:00から行われた。
 夕暮れ時の小樽運河に、「平和」と書かれた赤や黄色の灯篭がいくつも浮かんだ。灯篭の明かりが運河の水面に映え、幻想的な光景を演出していた。
 灯篭は、広島から取り寄せており、1個300円以上の寄付で、誰でも灯篭にメッセージを書くことができる。今回のメッセージには、3月11日の震災の事や原発中止、家族への願い、今一番思っている事などさまざま。毎年、80〜100個の灯篭が流されている。
tourou0806-2.jpg 運河散策路では、平和ミニコンサートも行われ、通りがかりの人や観光客が足を止めて、配られた歌詞カードを手に、一緒に歌っていた。アコーディオンやギターの優しい音色が、「青い空は」の歌と良く合って運河に響いた。
  青い空は青いままで 子供らに伝えたい
  あの夜 星はだまって連れ去っていった
  父と母の兄弟たちの 命の重みを
  今流す灯篭の 光にこめて
 新日本婦人の会の和田さんは、「広島から旅行で来た20代の方が、『青い空は』という歌は、広島の学校ではよく歌われている歌で、平和への関心が日常的だと聞いた。これは素晴らしいことだと思う」と話していた。