済生会の新病院 築港地区で12月建設開始


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 北海道済生会小樽病院(梅ヶ枝町8・近藤真章院長)が、築港地区のJR用地で進めている新病院建設工事が、12月から始まることが分かった。
 北海道済生会小樽病院では、現行の病院が老朽化し、手狭になっていることから、移転新築を目指した計画を推進してきている。この8月に入り、建設予定地にしているJR北海道用地との賃貸借契約も済ませ、計画実現の段階に入った。
 このため、建設予定地には、「小樽市中高層建築の建築に関する指導要綱」の規定基づく、「建築計画のお知らせ」標識が、8月10日から設置された。
 「建築計画のお知らせ」には、用途:病院、敷地面積:19,147.41㎡、建築面積:6,489.33㎡、延べ面積:18004.46㎡、構造:鉄筋コンクリート造、階数:地上5階・地下0階、軒の高さ:21.2m、最高の高さ: 21.8mと記載されている。また、工事予定期間は、平成23年12月1日から平成25年7月31日までとされている。saiseikai2.jpg
 病院側では、「済生会の新病院計画については、8月9日(火)、小樽市が主催した地域住民意見聴取会が開催され、出席利害関係者21名全員から賛成の意見を頂きました。この後は、23日(火)に小樽市の建築審査会が開かれ、地区計画上における新済生会小樽病院の建築が審議される予定になっています。既に、築港の建築予定地には、建築計画を示す立て看板を設置しているところです」としていた。
 この築港地区に病院建設をするための市の地区計画に関する小樽市建築審査会が、23日(火)14:00から、市役所別館第1委員会室で開かれ、同案件は同意された。この許可が得られたことで、今後は、建築確認を得るための関係書類が提出され、その審査に移行することになる。
 済生会小樽病院の櫛引事務長は、「当院の新病院建設計画は、当初の計画通り、着々と進めきた。地域の方々からは、新病院についての要望が高いので、それにお応えするためにも、12月中に工事に入りたい。幸い小樽市建築審査会の同意も得られたので、この後の作業も着実に進め、予定通り、完成を目指してていきたい」と話している。
 新病院建設では、12年間かけても何もできなかった小樽市(市立病院)と民間の公的病院(済生会)との取り組みの落差の大きさに、公民の仕事ぶりの違いを改めて確認することになった。
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