ミシュランお墨付きの眺望 「おたる天狗山夜景の日」開く


 第10回「おたる天狗山夜景の日」が、8月27日(土)に小樽天狗山で開かれ、18:00からオープニングセレモニーが、山頂会場で行われた。
 おたる天狗山夜景の日実行委員長で中央バス観光商事株式会社・村上雅彦代表取締役社長が、「積丹半島に夕日が沈み、最高のお天気で、沢山の人が夜景の日をお祝いしてくれた。平成14年に初めてみんなで夜景を楽しもうと開催された。毎年、雨や台風の心配が絶えなかったが、今年は、良い天気でよかった。震災に沢山の人が遭われ、一日も早い復興を祈って、セレモニーを進めたいと思っている。2009年には、ミシュラングリーンガイドジャポンという観光案内の本に、天狗山ロープウェイ展望台がひとつ星に選定された。今年の改定版にも掲載された。その穴場的な山頂で、ステージや夜店をゆっくりと楽しんでください」と挨拶。
 来賓の中松義治小樽市長は「今夜の夜景は素晴らしいお天気で、みなさんの日頃のご精進のたまものと感謝している。小樽の夜の賑わいや魅力をどうやって作っていくかということで開催された。天狗山から見る夜景はみんなに親しまれ、ミシュラングリーンガイドジャポンに掲載されており、多くの人にこの夜景を見てもらいたい。2日間、みなさんと一緒に楽しみたい。より多くのみなさんに天狗山に足を運んでいただきたい」とPRした。
 この後、700個の色とりどりのバルーンが、”願いが天に届くように”との思いを込めて離され、観客より歓声が上がった。18:30より、札幌ジュニアジャズスクールビックアップメンバーライブがあり、夜景を見ながら、ジャズに耳を傾けた。19:00には、名物の鼻なで天狗さんも登場し、沢山の人が願いをこめて天狗の鼻をなでていた。
 山頂ファミリーゲレンデでは、小樽星の会による星空観測会もあった。夜空は晴れわたり、沢山の星を見る事ができた。望遠鏡では天の川やアルタイル(彦星)が見られ、19:34、北西の空より国際宇宙ステーションが肉眼ではっきりと確認できた。人工衛星も見え、参加者は、星が降る空を何度も見上げていた。
 山頂は、昼間の暑さがうそのように肌寒くなったが、沢山の人が夜景の日を楽しみ、帰りのロープウェイには、長蛇の列ができていた。
 福島から来た山田由美さんは、「昼間にも来たが、夜景はとても綺麗。小樽へ来て3週間、明日の夜に福島へ帰る。旭山動物園へ行ったり、北海道を満喫できた。福島では、外で遊んでいる子どもはいない。でも、普通に日常が過ぎていく」と語り、息子の健太君は、天狗さんの鼻をなでたり、元気に楽しそうに過ごしていた。
 28日(日)は、第30回おたる天狗山まつりが行われる。