財政や市立病院問題などを質疑 市議会予算特別委


 小樽市議会第3回定例会の予算特別委員会(北野義紀委員長)が、9月15日(木)13:00から市役所別館第2委員会室で開かれた。
 同委員会には、2011(平成23)年度の小樽市一般会計、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計の補正予算案4件が負託された。
 中島麗子委員(共産党)は、於古発川店舗A・B棟の解体、学童保育、介護保険について。鈴木喜明委員(自民党)は、財政、原発、市立病院、教育、奥沢ダムについて。
 千葉美幸委員(公明党)は、財政、市営住宅の住替え、学校での情報モラルについて。高橋克幸委員(同党)は、公共不動産について。
 林下孤芳委員(民主市民連合)は、政治資金規正法違反事件に係る外部委員会の報告を受けて、病院の起債同意等予定額の通知を受けて、小樽駅前広場の整備について。安斎哲也委員(一新小樽)は、過疎債、小中学校ホームページ、夜間急病センター、政治資金規正法違反事件に係る外部委員会の報告を受けてについて、それぞれ質問した。
 中島委員は、於古発川店舗A・B棟の解体について、「住民や市場組合の方から駐車場の設置要望がある」と質した。小樽市は、「建物を解体し川をオープンにしたものを駐車場にするつもりはない」と答えた。
 鈴木委員は、財政について、「実態を聞くとそれに伴う回答があるが、一体うちの財政はどうなってるんだと思う」と質問。市は、「一般会計において、財政調整基金や減債基金がゼロになる不測の事態となり、収支均衡にするために他会計や基金に頼らざるを得ない状況になった。平成22年で累積赤字を解消し、6年ぶりに財政調整基金を積み立てることが出来た。今後は、まず、他会計や基金に頼らず予算編成し、黒字を維持し財政調整基金残高を増やし、不測の事態にも柔軟に対応出来るようにしたい」と答弁した。
 千葉委員は、過疎債について、「下水道で起債が一部保留になったが、来年度以降どうなるのか。見込んだ予算に対して全く出ないということになると、小樽の財政に大きな問題がある」と質問。市は、「平成21年度、平成22年度で、計画額よりも発行額が下回っている。あまり今までになかった。国の方で過疎債が今後どうなるか」と答弁。
 林下委員は、病院の起債同意等予定額の通知を受けて、「市長の見解を」と求めた。中松義治市長は、「新病院建設について事実上GOサインが出たと認識している」と答弁。
 安斎委員は、過疎債について、「今後の新病院建設の過疎債の額が下回った場合、病院事業債に充てることになるが、病院の将来の負担になる。病院で返せなければ一般会計の負担になり、若者たちに将来に借金を残すことになる。建設コストを削減し負担を減らすべき」と質問。小樽市病院局は、「市長も本会議で答弁したが、建設コストを削減しようとしている」と答弁した。
 予算特別委員会は、16日(金)・20日(火)も開かれる。