昼の観望会「太陽を見よう!」 小樽市総合博物館


suntour.jpg 小樽市総合博物館では、と、10月8日(土)〜10日(月)の3日間、11:00より、本館アイアンホース中央駅前に、天文ボランティアの協力で設置した4基の望遠鏡で、太陽の黒点とプロミネンスを安全に観察できる。
 8日(土)は、晴天に恵まれ、会場には太陽を見ようと40名ほどの人が集まった。大鐘卓哉学芸員から、太陽専用メガネ(有害な光を遮ってくれる)が配られ、「直接見たり、黒い下敷やサングラスで見ることもしないように」との注意があった。参加者は、めいめいにメガネで太陽を見てから、望遠鏡を取り囲んでいた。
 黒点を太陽投影法で観察できるように設置した西村裕司さんは、「黒点の温度は3,000度〜4,000度、他の表面より低いため黒く見える。黒点の中でも、活動し爆発も起きている」と説明。参加者は、白い紙に投影された黒点を間接的に観察していた。他の望遠鏡では、アストロソーラーフィルター(太陽光の強度を99パーセントカットできるもの)を取り付けて観察した。
 プロミネンス観察では、プロミネンス観測用で特定の波長だけ通すフィルターを望遠鏡につけて観察すると、丸い赤い太陽の縁から僅かな炎(突起)が見えた。時間によってその見える位置が違う。
 大鐘学芸員は、「今年は春にもあり、今回2回目の昼の観望会。春の時よりも黒点もプロミネンスも見えている。春の観測会では、黒点が1つだった。今回は、ここ数年間に比べ多いと思う。11年周期で黒点の数が増減を繰り返すと言われているが、最近ではその説も崩れ、いつ活発になるか予想不可能になった」と話す。
 3連休は晴れの予報。黒点・プロミネンスを見に博物館へ行ってみよう!
 次回は10月22日(土)、星座観望会「木星と海王星を見よう!」を、19:00より開催予定。