小樽水産高「若竹丸」出港壮行式 全校生徒で見送り


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 平成23年度北海道小樽水産高等学校乗船実習出港壮行式が、10月28日(金)13:30より、小樽港第2埠頭8番岸壁で行われた。

 実習船は、北海道教育庁・実習船管理局所属「若竹丸」(666トン)。本科海洋漁業科第2学年漁業コース17名と専攻科漁業科第1学年6名の乗船実習。埠頭には、全校生徒460名と保護者を含めた約500名が集まり、壮行式に参加した。

 実習日程は、28日14:00に出港し、実習海域はハワイ北西海域で、マグロ延縄実習を行う。ハワイ・ホノルル港には11月23日に入港し、国際交流の後、26日に出港。実習期間は49日間で、航海実習や漁業実習に取り組む。12月13日9:00に小樽帰港の予定。

 斉藤隆校長は「天候にも恵まれ、全校生徒と保護者の皆さんで壮行会ができる事を感謝する。漁業コースは、これまで1年半航海・漁業に関するさまざまな事を学んできた。マグロ延縄実習は、大変危険な作業だが、緊張感を持って乗組員の指示にしたがって、しっかりとやり遂げて欲しい。さまざまな苦難や困難を乗り越えた時の達成感を、しっかりと味わってもらいたい。船長はじめ27名の乗組員は、本校の生徒へシーマンシップをしっかりと植え付けてもらいたい。安航の旗を揚げ、全員無事で小樽港への帰還を心待ちにしている」と激励した。

 海洋漁業科の松田拓也君は「海での実習は常に危険を伴う事を忘れず、常に気を引き締め、小さなことでも指示やルールをしっかり守り、協力し合って楽しい乗船実習にしたい。この乗船実習や現地での国際交流を通して、ひとまわりもふたわりも成長して帰りたい」と応じた。

 友人や家族との別れの時間が少しあり、海洋漁業科の井上君は「自分のベストを尽くし、がんばりたい」と決意を述べ、見送りに来たお母さんは「気をつけて・・・」と短く話した。専攻科漁業科2年の本間亮太君は「昨年体験し、本科生は教える立場にあった。今日は、みんな良い顔でいた。航海士を目指したい」と話し、後輩を見送っていた。

 なお、実習の様子は、水産高校ホームページに随時掲載する予定。
 小樽水産高等学校HP