末広中野球部とオヤジーズが熱戦 親子対決に歓声


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 小樽市立末広中学校野球部2、3年生部員と、その保護者のオヤジーズの野球大会が、10月30日(日)、末広中学校グランドで行われた。雨で延期が続き、変わりやすい秋の天候にも関わらず、やっと好天に恵まれ、選手・保護者を含め50名が集まった。
 末広中学校は、手宮陸上競技場に隣接し、手宮公園・手宮緑化植物園が併設され、緑が多い。高台に立地しているため、校舎からは小樽港を望む事ができるなど、良い環境に囲まれている。
 末広中学校野球部は、1年生8人・2年生9人・3年生4人の部員で、その内、2名の女子が健闘している。今年は、日頃の練習の成果を出し、中体連と新人戦で準優勝という結果を残している。3年生は、中体連後引退したが、この日のために再びユニホームを着て、末広中学野球部員としての最後の試合で、部員の父親で結成したオヤジーズと対戦した。
suehiro1.jpg 今年で3回目のこの大会は、例年大変な盛り上がりを見せている。父と子の対決を見ようと、応援に来た母親たちが、ベンチで見守っていた。野球部員は、小学校の頃から地域の少年野球チームに入部している事が多く、その父親も野球に対する意識が高く、自前のユニホーム姿が多く見られ、バッティングや守備も慣れた動きで軽やか。
 3年生の山下陵雅君がピッチャーで、お父さんの健さんが、バッターボックスに入り、お互い気合の入った勝負となり、1、2塁間ヒットで、会場を沸かせた。結果は、8対1と末広中学校野球部の圧勝となったが、父親達は、子ども達の成長に感慨深いものがあり、良い思い出になった。
 末広中学校2年生の桜井翼君は、いつもはファーストでピッチャー、「あまりお父さんチームは強くなかったが、楽しかった」と話す。
 この試合を企画した末広中学校野球部顧問・福岡俊人教諭は、「手宮地区は元来野球に対する熱が強く、親善試合を通して、子ども同士や大人同士、また子どもと大人を繋ぐ架け橋となり、地域の絆が深まる事を願い行っている。また、野球部の思い出づくりとなり、お父さん達も頑張っている。子ども達も真剣に勝負し、気合が入っている。高校へ行くとなかなかこのような試合ができないと思う」と話いていた。
 この親子試合の前には、末広中学校野球部1年生と手宮地区少年野球チームの「オール手宮」との親善試合が行われ、来年度入学する子ども達のために、末広中学野球部を知る良い機会となり、その結果が部員増へと繋がっているという。