花の輪・人の輪 「小原流みんなの花展」開催


 「いけばな小原流みんなの花展」が、11月26日(土)・27日(日)の10:00から17:00(最終日16:00)まで、市立小樽美術館(色内1)多目的ギャラリーで開かれている。
 現在、小原流小樽支部には250名の会員がおり、みんなの花展では、57名の作品と伝統文化いけばなこども教室11名の作品が展示されている。毎年開催されている花展だが、美術館では初めての開催。小樽支部では、本部から講師を招き、市民会館で月1回の研究会を開き、研鑽を積んでいる。

 伝統文化いけばな子ども教室の作品は、小学生が対象。年8回の教室があり、習い始めて2・3年目の会員が多く、小学3年生の男の子も学んでいる。ひらくかたち・たてるかたち・かたむけるかたちをそれぞれに生け、クリスマスをイメージしたものもある。
 「小原流いけばなには4つの種類がある。盛花(もりばな)【写景盛花・色彩盛花】・瓶花(へいか)・花意匠(はないしょう)【ひらくかたち・たてるかたち・かたむける・ならぶかたち・まわるかたち・よそおい】・その他の花に分けられる。
 その他の花とは、花舞(シンプルな花材を用いて、立体的な美しさを表現)、琳派調いけばな(琳派調の絵画的世界を表現)、文人調いけばな(中国の文人趣味を背景にした自由ないけばな)、造形いけばな(生の素材だけではなく、乾燥素材などを用いて造形的な美を追求)がある。
 水盤を用いて盛るように広がりを強調したいけばなは、小原流が誕生した時に考案した、最も小原流らしく小原流ならではのいけばなである。」(小原流ホームページより)

 小樽支部斉藤豊葉支部長は、「お花を始めて40年。季節の花を楽しみ、また、先取りしながら生ける楽しみがある。色彩的、伝統的なものを取り入れている。生活環境の変化に伴い、伝統は残しつつ、時代に合わせて飾る空間の多様化に対処した生け花を考案している。会員は、基本をしっかりと学び、同じ花を使っても、それぞれにイメージがあり個性が出る。2日間の花展では、いけばなの文化を楽しみ広く知ってもらいたい」と、来場を呼び掛けている。