南小樽地区小学校の統合実施計画を決定 市教委


 小樽市教育委員会は、10月27日(木)に、量徳・潮見台・若竹・花園の4小学校を再編する「南小樽地区小学校Aグループ統合実施計画」をまとめた。11月4日(金)には、小樽市議会各会派を回り、12月定例会(第4回)で学校設置条例の改正案を提出することを示した。
 統合実施計画をまとめた南小樽地区は、小学校5校から2校、中学校2校から1校にする計画。小学校は、量徳・潮見台・若竹の3校をAグループ、奥沢・天神の2校をBグループとして通学区域を再編する。
 このうち、量徳小学校については、2つある市立病院の統合新築用地とされており、全市的な学校再編計画よりも早く平成24年度4月の統合を目途として保護者や地域住民との協議が進められてきた。
 このほど、市教委は、「昨年2月に量徳小学校に係る統合の組合せ、また昨年5月以降には、潮見台小学校、若竹小学校に係る統合の組合せを示し、関係校の保護者や地域の皆さんと懇談を重ねた」としてAグループの統合実施計画を策定し公表した。
 同グループの再編は、量徳小学校は平成24年4月1日、若竹小学校は平成25年4月1日の二段階で実施。量徳小は、隣接の潮見台・花園に、若竹は、潮見台・桜に統合する。統合後は、それぞれ2学級ずつとなる予定だが、潮見台小学校については4年生だけ1学級となる。
 市教委は、量徳小の統合に向けて、主要な通学路の歩道設置や側溝整備による歩行スペースの確保、歩行者専用橋の架設などの整備を行う。若竹については、歩道設置やスクールバス運行などによる通学路の安全対策に取り組み、PTAや町会と連携して、信号機や横断歩道の設置を公安委員会など関係機関へ要望する。
 このほか、放課後児童クラブの拡充、量徳小の文化開放事業は花園小で実施予定。学校施設の跡利用は、量徳小は市立病院用地として使用することを決定しているが、若竹小については、今後、学校再編に伴う跡利用検討委員会で検討する。
 12月の市議会での学校設置の改正条例案の議決後、通学区域の規則改定などの作業を進めるとしている。
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