「第36回勧仁塾道場杯争奪空手道選手権大会」が、12月4日(日)10:00より、小樽市いなきたコミュニティセンター(稲穂5)4階体育館で開かれた。
空手道友好親善のもと、札幌・旭川・函館・登別・日高・岩内の各地から、77名の選手や審判員が小樽に集結。総勢228名の大会となった。
選手全員が整列した開会式では、北海道勧仁塾道場首席師範・山村弘一大会委員長が、激励の挨拶を述べ、優勝杯返還、審判長からの注意、選手宣誓と続いた。
体育館会場を4つのコートに分け、「形」と「組手」のトーナメントが次々と始まった。空手道精神に則り、日頃の練習成果を十二分に発揮し、正々堂々とした競技が行われた
「形」は、空手道の修行の中でもっとも重要な要素を占めている。正確・気迫・緩急・正しい呼吸法・バランス・極などのあらゆる要素を考慮し判定する。「組手」の評価規準は、技術の減点・攻守の正確性・目付け・姿勢・スピード・技の決まり・気合いの的確性・試合態度・試合中の減点などである。
白い胴着に、級や段ごとに色分けされた帯を締めた選手たちは、緊張した面持ちで試合に挑み、気合の入った掛け声が会場に響いていた。
組手では、相手に技を決められ倒れ、悔し涙を流す選手も見られた。会場では、大勢の保護者が見守り、我が子を応援しながら、写真撮影やビデオを回している父親の姿も見られた。
決勝戦では、選手や指導員にも緊張が見られ、審判員の判定の旗が勝者を指し示すと、優勝者から笑顔がこぼれた。
小学校特別研修生男子「形」と「自由組手」に出場した札幌清田南小学校4年の阿部裕太君は、空手を始めて3年半。週6回の練習を重ねている。現在3級。「強くなりたくて空手を始めた。相手が強かった。形は難しく、組手が得意」と話した。
また、応援に来ていた女性は、「迫力があり、くずし技があり、上級生の勢いがすごかった」と感心していた。