脱原発カフェOTARU 2012 Jazz喫茶フリーランス


atomicenergy.jpg 1月21日(土)14:00から、Jazz喫茶フリーランス(色内2)の2階で、「脱原発カフェ OTARU 2012」が開かれ、市民や近郊町村から16名が集まった。カフェ論議のきっかけとして、原発をめぐる論文を整理した資料が配られた。
 小樽という「生きる場」で私たちの「場」が欲しいと「生きる事」を接点に「文化」・「政治」が=で結ばれるような場をつくりたいと始めた「LANDMAKE VOICE OTARU」の編集委員、岡田吉史氏と渡辺真一郎氏が中心となって開催された。
 岡田氏は「原発を止めるには社会を変える必要がある。原発を止めようと6万人の署名の運動と盛り上がっているようで、拡散している。前々より危険性を言われてきたが無視され、原子力と人間が共存できるのか、プルトニウムを人間の力で管理できるのか、制御できないものを、嘘、偽りで大丈夫か。安全を宣伝し、学校まで教育した。原発がないと電力が足りないと、テロップで流す。電気を使うのは大都市で、原子力施設は過疎地に建つ。子どもの頃から安全だと刷り込まれていた。どちらにしても再稼動になる。けんかじゃなく、論争できるかどうかだ。いろいろな運動があって良い。国家は守ってくれないため『反』を心の中に持たなければいけない」と語った。
 余市で農業を営み、脱原発の活動に参加する女性は「安全があやふや、食べるものが汚染され、子どもたちの遊び場、学校が汚染されている。原発のない未来を子どもたちの希望を見つけたい」と述べた。
 参加者は、「野菜を買う時、国産を選んでいたが、国産もあてにならないと思うようになる」。「放射能物質より農薬の方がましだよねという気持ちになる。放射線量を知り、絶対に子どもの口には入れたくない。子どもたちへ自分の身を守れうように発信していきたい」。「政府の言いなりに大半がなり、騒がないのは成功体験がないに等しいため、反発してもダメだと思い、やる気がでないのではと思うが、原発は、今までとは違い人類の問題で、将来の問題でもある。政治的なものとは違い考えるべきである」など、熱い論議が次々と交わされ、自分の考えや思いを訴える人が続いた。
 今のままではいけないと、社会を変える必要があることを自覚し、脱原発に向けて進む必要性を強く感じさせた会となった。主催者側は、一時のカフェではなく恒常的に開いていきたいと話していた。