水中のオニとじゃんけんぽん おたる水族館

 通年営業となった「おたる水族館」(祝津)では、冬の水族館を楽しんでもらおうと、季節の行事に合わせていろいろなイベントが企画されている。
 2月3日の節分が近いこともあり、1月28日(土)から2月3日(金)までの毎日12:30より、本館1階・海のパノラマ水槽で「水中のオニとじゃんけん大会」が行われている。
 水族館職員が鬼に扮し、水槽に入り、来場者とじゃんけんをしながら勝ち残った来場者に記念品をプレゼントする。魚の群れやサメ、エイがゆうゆうと泳ぐ中、鬼が水槽内に現れる。水温は20℃で他の水槽よりは高め。鬼は魚と仲良しの様子。
 水槽にいる鬼を見ようと人だかりができ、30名ほどの家族連れが集まった。企画担当・杉本美奈飼育係の司会でイベントが始まった。最初に鬼が炭酸入りペットボトルのジュースを振り、ふたを開けた。地上では吹き出すが、水中では水圧があるため、吹き出ることはないと説明。ちょっとした実験を披露して、じゃんけん大会。29日(日)は、鬼が10名へのプレゼントとサインを出した。勝者への賞品は、このイベント限定のあざらしなどが描かれた3種類あるオリジナル缶バッチのどれかを引き当てるくじ引きの権利。じゃんけんに勝っても、どの缶バッチがもらえるか、さらに楽しみが続く。
 「じゃんけんぽん」を「鬼は外、福は内」に変え、大人も子どもも気軽に参加した。「鬼は外、福は内」と掛け声が響き、会場は盛り上がっていった。最初に7名が勝ち残り、敗者復活戦で3名が選ばれた。じゃんけん大会後は、水中の鬼と記念撮影をし終了した。
 杉本飼育係は「季節により企画を考え、今回は節分ということもあり、スタッフと来場者の触れ合うイベントをと、水中から触れ合えるじゃんけん大会を企画した。楽しんでもらえて良かった」と話した。
 札幌から来た親子連れは「丁度イベントをやっていたので参加した。娘が勝ち抜き、缶バッチをもらい嬉しそうだった。このような企画は面白く良いと思う」と楽しんでいた。