雪あかりのオブジェ作り 団体や企業が始動

 2月3日(金)に開幕の第14回小樽雪あかりの路に合わせて、雪のオブジェ作りが1月28日(土)から、団体や市内の企業が、それぞれに制作を開始した。1月30日(月)は、前日の雪とはうって変わり青空の下、陽射しは暖かいものの、時折寒風の吹く寒さの中、スコップやソリを手に制作に取り掛かった。平日ということもあり、作業をしているチームはまばらだった。
 手宮線会場では、小樽商科大学”翔楽部”、北海道ガス(㈱)小樽支店、小樽ダイエットクラブ、小樽野外サークル、緑のまちづくりの会、杜のつどい、小樽青年会議所、OKOVO(韓国ボランティア)、中国ボランティア、小樽開発建設部、小樽市役所職員よるオブジェを予定している。駅前通り側から入ると、大きな雪山が滑り台の形となり、制作途中のオブジェが並んでいた。チームオブジェエリアでは、利尻屋みのやの2名の社員が作業を始めたばかりで、これから形を作っていく初期段階の作業に精を出していた。
 北海道建築士会小樽支部は、ハートを模ったトンネルを制作中。ショベルカーで雪山を作り、人力で穴を掘っていく。水をかけながら固め氷にする。今年で6年目の鈴木さんは「暖かくなったら危険なので、トンネルの上を強度が増すドーム型にする。オブジェの基礎段階は人出不足。間に合うように頑張りたい」と話した。
 建築士会ほっとロードでは、恒例になったスノートンネルが雪明かりの会場らしさを思わせる。「トンネル半分より上は、強化プラスチックを使用している。毎年使うため汚れが目立つので、白いペンキを塗り、雪の白と合うように作り上げている」と担当者は話している。アイスバーの設置場所では、ショベルカーが基礎を作っていた。2月2日(木)午前中に、1個120kgの氷のブロックが300個以上が運こばれ、バーの組立て作業をする予定。
 運河会場のチームオブジェエリアでは、公募7団体によるオブジェを予定。今年で4回目の参加のネクスコ東日本が、バケツで水をかけたり、雪山に上がって雪を削る作業をしていた。交代で7〜8人ずつ午前と午後2時間ずつ作業をしている。幅5m 、高さ2mのオブジェを完成予定。「雪が硬く作業が大変」と話していた。
 近藤工業株式会社は8回目の参加。今年は完成したら写真を撮り、コンテストに応募しようと試案中。仕事の合間を見て、交替で制作に取り組んでいる。毎年、雪だるまをメインにしたオブジェを作っている。「見に来た人が、立ち止まって写真を撮りたくなるようなオブジェを作りたい」と作業に力を入れていた。