ダニーデン市少年少女使節団 日本文化の書道を初体験



 小樽市と姉妹都市を結んでいるダニーデン市から、少年少女使節団が、2月3日(金)から来樽し、雪あかりの路などを楽しみながら、友好親善に努めている。
 ダニーデン市とは、1980年に親善を深め国際的理解と平和を促進させることを目的に姉妹都市提携を結び、1987年に初来樽以来、相互に使節団を派遣し、今回で12回目の交流となる。
dunedin1.jpg 滞在中は、市内でホームスティをしたり、博物館や水族館を見学し、北山中学校を訪問した。
 7日(火)は9:30から、生涯学習プラザ第3学習室で、日本文化の書道を体験した。ケイトリン・ノックスさん(15)、アラナ・ホワイトさん(16)、マコト・マクレナン君(15)の高校3年生の3名は、引率のジェニファー・チョウさん(28)と共に、臥龍社の本間桂龍氏の指導により書道を教わった。本間氏が黒板に「世界」「友邦」「交友」の3文字を書き、筆順を説明した。3人は靴を脱いで半紙の前に立ち、それぞれに3つ文字の中から好きな文字を選んだ。dunedin2.jpg
 筆は、墨を吸って十分書けるようにと、毛の部分が12cm、直径5cmもある大きな筆が用意されていた。
 「墨を沢山付けて体に力を入れて大きく書くように」と、本間氏が筆を一緒に持って指導し、何枚か練習していくうちに、段々とお手本に近い文字が出来てきた。最後に書いたものに自分の名前を入れ、初の書道作品が完成した。
dunedin3.jpg 母が日本人で父がニュージーランド人のマコト・マクレナン君は、日本へは何度が来ているが北海道は初めて。「書道は2回目の挑戦で、いかに難しいかが分かり、集中力が必要だと思った。今日の体験は素晴らしかった」と感想を述べた。
 本間氏は「一枚書くごとに、コツを覚えていた。筆を持ち、力を入れて書いていた。短時間でコツや決まり、筆順を守ることを学んだと思う。墨を沢山付けて体全体で書いて、立派な文字を書き良く出来たと思う」と話した。
 この後、和室に移り、茶道も体験した。一行は12日(日)に帰国予定。