能楽体験教室発表会開催 地域文化選奨表彰式



 能を知ってもらおうと、謡・仕舞・囃子の能楽体験教室が、12月から2月まで行われていたが、その成果の発表会が、2月19日(日)14:30より、運河プラザ(色内2)で開かれ、70名ほどが集まり、能楽を楽しんだ。主催は旧岡崎家能舞台を生かす会。
 会場では、能舞台を再現し、鏡板は、能舞台にあるものを写し、原寸大にしたものを使用した。
nougaku1.jpg 体験教室の参加者が、同吟、四海波(しかいなみ)、連吟橋弁慶・猩々(しょうじょう)、仕舞、養老、連調、熊野(ゆや)と、練習の成果を発揮し、会場から大きな拍手が起こっていた。
 また、平成23年度北海道地域文化選奨表彰式も行われ、北海道副知事、選考委員が列席し、北海道地域文化選奨特別賞を受賞した2団体(札幌建築鑑賞会・特定非営利活動法人市民創作「函館野外劇」の会)も出席した。
 濱田暁生選考委員長は、「今年で19回目となり、全道60団体からの応募があり、何回も応募している団体もあるが、旧岡崎家能舞台を生かす会は初めての応募だった。11月15日の審査の結果12団体が推薦され、選考の基準は、特性に発展性を加味しながら、全員一致で3団体を決定した。その中で、旧岡崎家能舞台を生かす会が、北海道地域文化選奨を受賞した。活動をしながら、残すだけでなく、生かす会という部分をどう活用するかとういうことが大きく評価された。能舞台を再建することに繋げてもらいたいという願いから選出、地域に根付いて活動されるよう願っている」と話した。
 その後、謡ワークショップ高砂の小謡を謡ってみようと、シテ方宝生流師範能楽師の菅田昌義氏が講師となり、来場者全員で謡い体験をした。
 同会・三ツ江匡弘会長は、「旧岡崎家能舞台を生かす会の活動は、能の愛好家の集まりと思われがちだが、意味、内容を正しく評価してもらった。歴史的建造物を再建し、運営していくコンテンツ開発にさまざまな事業を行っている部分を見てもらえた。能体験ゼアミナールで残したいくつかの言葉を糧に、初心を忘れないよう、おごらず、活動を続けていきたい」と話していた。
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