潮見台小5年1組 市長と語る会で活発に発言


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 小樽市立潮見台小学校(早川紀美校長・新富町9)の5年1組の児童19名と、中松義治小樽市長による「市長と語る会」が、2月20日(月)13:30から3階の教室で開かれた。
 市長も子供用の椅子に座り、児童がコの字型に机を並べ取り囲んだ。子供たちは、事前に聞いてみたいことや、市長はどんな人なのだろうかと予想し、ひとりひとりが活発に発言し、市長も分りやすく丁寧に答えた。剣玉が得意な児童が得意技を披露し、市長も50年振りの剣玉に挑戦した場面もあり、和やかな雰囲気で行われた。
 子供たちから、好きな食べ物やTV番組、どんな夢を持っていたか、趣味は、休日は何をしているか、初めて市長の椅子に座った感想などが質問され、中松市長は、「大河ドラマやバラエティー番組、スポーツなどを見ている。嫌いなものがなく何でも食べる。トンネルやダムを作る人になりたかった。趣味は読書や旅行。初めて市長の椅子に座った時は、緊張し責任の重さを感じた。休日は、日帰り温泉へ行ったりしている」と答えた。

 この答えを聞いた子供たちは、とても真面目な人という印象が強く、温泉へ行ったり、テレビ番組ではバラエティーを見たりすると知り、話しやすく自分たちと同じだと思ったとの意見が多く出た。
 なぜ市長になろうと思ったかについて、「少子高齢化が進み、小樽市では、平成24年1月末の65歳以上の数は、人口全体の31.05%で4万2千人である。子供は、昨年1年間で688人生まれた。みんなが生まれた11年前は、800人くらいが生まれていた。子供が減り、お年寄りが多くなり大変な街なので、みんなで安心して暮せる街づくりのために立候補した。他にも理由はあるが、ひとつでも解決できるように市長になった」と答えた。
 その後、市長の仕事について子供たちが予想を発表し、市長は、「全員予想が当たっている」と答え、「大きな船に例え、船長が市長で、船に乗っているのは市民。風の日や嵐の日、そういう状況の中で、安心安全に暮せるように街を作ることが任務であり、潮見台小学校のトイレの改築も市長が決めたこと」と身近なことで分りやすく説明した。
 また、「奥沢ダムについて、大正3年にでき、アースダムと言って土だけで出来ていて100年経つ。昨年6月から漏水が増えてきた。直径3m、深さ1.4mの穴から水が漏れていたため、台風などにより決壊したら大変なことになるため中止を判断した」と話した。
 市長が好きな小樽は?の質問に「天狗山や毛無山から見下ろす街の景色や、自宅から見える港の船の出入りを見ること」と話し「これから、みんなが大人になって小樽を支えてもらいたいので、それまで魅力ある街にしておかなければならない」と話した。
 19名全員が感想を語り、「学校のトイレを綺麗にしてくれてありがとう」「小樽を良くするために頑張ってください」「奥沢ダムが危険なことになっていると知らなかった」などと、市長への感謝の気持ちを表す子供が多く、「一生忘れない」と話した子もいた。最後に、市長の似顔絵が児童から直接手渡され、市長も喜び、みんな笑顔で終わった。
 5年1組担任の但木功教諭は、「市長と語る会へ申し込み、学習の要素があり良かったと思う。子供たちは、それぞれ市長に対して、何を質問しようか小樽をどうしたらよいかを事前に考えた。人前でどれだけ話せるか、また、社会科でこれから地方自治の授業があり、奥沢ダムの決壊の話を聞くことができ、事前の勉強となった」と話した。