市立看護学院で卒業式 27名が新たな一歩


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 第42回市立小樽病院高等看護学院(東雲町9)では、3月2日(金)10:30より、同学院2階体育館で、卒業式が行われた。
 27名(男子4名)が、感慨深い様子で式に出席した。在校生や保護者、学校関係者が見守る中、馬渕正二学院長からひとりひとりに卒業証書が授与された。
 馬渕学院長は、「皆さんが、心身共に健康に留意され、目標を持ち、理想の姿に研鑽されることを望み、幸せな人生を心より願っている」と式辞を述べた。
 中松義治市長は、「常に向上心を持ち研鑽に励み、長く医療現場で発揮することを願う。皆さんの優しい心配り、明るい笑顔が患者さんに与える安心感は大きい。人間性豊かな思いやりのある看護師を目指して努力されることを期待する」と述べた。
0302nurse2.jpg 卒業生を代表して金子彗さんは、「とても大きな3年間だった。辛さを理解してくれるクラスメートが心の支えになり、本当に大切な仲間と出会うことができた。42期生全員でこの日を迎えることができた。学ぶことの楽しさを教えてくれた皆さんや、全ての人の支えがあり、感謝し、新しい一歩を踏み出す。学んだことや、仲間と支え合いながら前へと進んでいく。そして、患者様を知り、寄り添うことや少しでも元の生活に近づけるように、看護師として努力を続けたい」と、感極まり涙しながら、決意を新たにした。その後、記念品贈呈や学院歌を歌い、式を終了した。
 濱田未来さんは、「小樽病院に看護師として内定している。実習が辛く記録に追われ、眠る時間がなかった。やっと卒業だと思った。これからも頑張り、立派な看護師になって、小樽のためにがんばりたいと思う。患者の立場で辛さを理解し、がんばろうとする気持ちが沸いてきた」と話し、男子卒業生は、「患者思いの看護師になりたい。初心を忘れないように、患者のために良い看護をしていきたい」と述べた。
 27名の卒業生は、就職26名、大学進学1名。看護師としての勤務地は、市内13名、札幌12名、倶知安1名となっている。