小樽市議会は、8日(木)、予算特別委員会を開き、各会派の総括質疑を行った後、付託された新年度の一般会計や病院特別会計など予算案32件を、全会一致または賛成多数で可決した。
予算特別委に付託されたのは、平成24年度小樽市一般会計、港湾整備事業特別委会計、住宅事業特別会計、病院事業会計、水道事業会計、倫理条例、職員給与改正など新年度予算案32件が付託された。
1日(木)から8日(木)までの6日間の予算特別委員会審議を受け、自民・公明・民主の与党3会派は、付託された全ての議案の可決に賛成した。
今回、談合情報などによって入札が延期となり、入札参加予定だった2企業体が辞退する異例の事態となった病院建設費を含む病院事業会計については、与党3会派のほか野党の共産党も可決に賛成した。一新小樽は、一括発注による建設コスト圧縮を求めていること他都市と比べ高い建設コストなどを理由に、同事業会計とともに一般会計についても反対した。
このほか、国保引き下げを求める請願、倫理条例案の見直しを求める陳情は、不採択となった。
第1回定例会では、山田前市長時代には、徹底的な野党の立場を鮮明にしていた共産党が、中松市長になってからは、一転して、新病院の建設賛成に回り、一新小樽の会派だけが反対に回るという、ねじれ市議会の構造が目立った。