ピアノとチェロの響き 中川和子コンサート


Knakagawa.jpg
中川和子ファンクラブ”ハンマークラヴィア”「ピアノとチェロの響き」コンサートが、3月30日(金)19:00より、小樽市民センターマリンホール(色内2)で開かれ、200人の観客が聴き入った。

31回目を迎え、ピアノとチェロの響きシリーズでは3回目となるコンサートは、中川和子氏がピアノを、スザンナ・バスラー氏がチェロを担当し、ベートーベンのピアノとチェロのためのソナタ第1番へ長調Op.5-1と第5番二長調Op.102-2、そして日本の歌が演奏された。

中川氏は、小樽在住で東京音楽大学ピアノ科演奏家コース、ウイーン国立音楽大学ピアノ科を卒業し、国内外の演奏家とオーケストラとの共演や独奏で、高い評価を受けている。

スザンナ・バスラー氏は、スイス人でスイス在住、ジュネーブ、シエナ国際コンクールをはじめ多くのコンクールで入賞。ソリストとして世界各国のオーケストラと共演し、室内楽奏者として国内外で活躍している。

2人は、1991年、旧日本郵船小樽支店でのピアノ四重奏のコンサートで共演し、小樽国際音楽祭に参加したり、ヨーロッパで一緒に演奏を行っている。バスラー氏は、2年に1度来樽している。

中川氏は、「バスラー氏と、ベートーベンでは何が良いか、ソナタを全部弾いてみようと決めた。3回目となる。バスラー氏は、3月11日の大震災を知り心を痛め、すぐに日本へ来たがった。昨年のマリンホールでのコンサート”目をつぶればウイーン”への参加もしたかったが、出国できなかった。今回小樽での開催にあたり、震災に対する気持ちを表したいとタイトルに『Für Japan(日本のために)』と記し、前半は、本格的にハードなプログラムで、後半は、日本のために『さくら・さくら』、以前アンコールで演奏し大変好評だった『川の流れの様に』『千の風になって』をプログラムに入れた。その他の曲として、スイス、ヨーロッパの曲を組み込み、スイス民謡を含め気持ちを伝えたい」と、熱の入った演奏に、会場から大きな拍手が送られていた。