作家の画風とりどり『はな』の絵展 古屋ギャラリー

 古屋ギャラリー企画「『はな』の絵」展が、4月17日(火)〜22日(日)10:00〜17:00に、同ギャラリー(花園4)で開かれている。
 今回はテーマを「はな」とし、小樽市内の画家を中心に、40歳〜80歳代(70歳代が多い)・34名の作品34点を展示している。
 同テーマに、それぞれの作家は画風があり、テーマに対してどう取り組むかが課題となっている。
 柏倉常克さんの作品は「華」と題して、ペットの猫を描いた。家族の愛情をたっぷりと注がれふっくらした猫は、まさに家族の華である。
 日向良子さんは「凛として優しく」と題し、バラの花を描いた作品。80歳を記念して、60〜70点の個展を開く予定と意欲的だ。
 同ギャラリーを開く古屋五男さんは、「自分の作風をベースに熱のこもった作品が多く、熱心に仕上げている。自分の持ち味を活かしながら、テーマに向って面白く書き込んだ作品が多い。作者が持つ美しさなどの思いを込め、表してもらいたい。美しさがなければ、絵にならない。見に来る人は作家を知っている人が多いので、どういうことをし、テーマに対してどんな取り組みをしているのかも分ってもらいたい」と話した。
 来年のテーマは、今回の展示会準備中に、懇親会を開き「風」に決まった。
 共和町在住の男性は「絵を見るのが好きでよく来ている。どれも花の表情が良く、河合幹夫さんの『太陽讃歌』は、ひまわりを描き、太陽光線が室内に入ったような、温かみを感じる、元気がもらえる作品。古屋さんの『主がいなくなったへや』は、花が枯れ、寂しさやいろいろなことが連想できる」と感想を話していた。
 古屋ギャラリーは、古屋さんが2001年6月に自宅を改装して創設。発表する場がないことや人と刺激を与え合い、技術の向上を図るために開いた。絵画展や月3回シャンソン歌手が教室を開いている。道展会員で画歴54年の古屋さんも絵画教室を開き、多くの生徒を育てている。
 古屋教室絵画展は、5月22日(火)〜27日(日)10:00〜17:00を予定している。