ピンク色のサクラガイ 小樽ドリームビーチに春の訪れ


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 冬期間は、雪で閉鎖中だった小樽ドリームビーチ(銭函3)までの道路がやっと開通し、春の訪れを感じさせている。
 4月8日(日)の午後、記者が、海を見に海岸まで行ってみると、途中にある海岸林は、まだ雪深く、海辺は、風が強く手がかじかむほどだった。しかし、砂浜には、沢山の貝殻が打ち寄せられていた。良く見るとその中に、ピンク色の1〜2cmほどの大きさの貝殻をいくつも見つけることができた。風が吹くと飛ばされてしまうほど薄くて軽く、触ると壊れそうな貝殻を、そっと拾い集めた。小さなヒトデの死骸もあちらこちらに見つかった。

 子どもの頃にも貝殻拾いをしたけれど、ピンク色の貝殻を見つけたのは初めてのこと。サクラガイではないだろうかと、いしかり砂丘の風資料館・志賀健司(地質学・漂着物学)学芸員に、画像を送った。
 志賀学芸員は「『サクラガイ』で良い。『オオモモノハナガイ』という似た貝もあり、採取した中のいくつかは可能性も捨て切れない。『サクラガイ』と『オオモモハナガイ』は、細かい砂の海底に生活。分布は、北海道南西部以南。2つの違いは、『サクラガイ』の方が少しだけ小さく、輪郭が角ばっている。『アオイガイ』や『トリガイ』などの温暖種が、この5〜6年で、石狩湾周辺で増えている。海水温の変化と関係があるようだ。ヒトデは、『スナヒトデ』で、石狩・銭函でたまに見られる」との回答をいただいた。
 採取したサクラガイは、2枚合わせた状態で見つかり、近くに生息していることを意味するそうだ。
 サクラガイは、お守りとされることもある。小樽の海・ドリームビーチで、ピンク色のサクラガイの貝殻拾いを楽しんで、春の訪れを実感して見てはいかが?