10年ぶりの"アブラボウズ"展示 おたる水族館

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 北海道大学・臼尻水産実験所からの連絡を受け、4月9日(月)に、函館沖の深さ200mに仕掛けたエビかごで捕獲されたアブラボウズが、10日(火)におたる水族館で保護された。
 同実験所とは、10年前からサケビクニンの展示やネズミイルカの飼育の共同研究を通して情報交換があったため、すぐに連絡を受けた。
aburabozu.jpg 捕獲されたアブラボウズは、全長60cmで、性別不明、体表に白い斑点がある。数ヶ所傷を負っている。カサゴ目ギンダラ科に属する魚類で、北太平洋深海水深400mの岩場に生息する。函館沖でもあまり捕獲されていない。
 13日(金)のアブラボウズの様子を、同館・青山守飼育部次長は「傷があるので、薬を混ぜた水槽に入れて水温など環境を整えている。餌を食べていないが、安定している。網で捕獲した魚は、人間が作った餌を食べられるかが登竜門となる。食べられるようになると、体調も良くなり、皮膚の炎症があっても自然治癒能力で復活する」と話した。
 餌は、エビ、ホッケ、オオナゴなど口の大きさに合わせて与えている。室蘭水族館の飼育が有名で、キャラクターとなり親しまれているなど、なかなかの愛嬌のある顔立ち。同館でも10年前にいたアブラボウズは、室蘭水族館から入手したもの。日本海側では例がなく、小樽近海では獲れないため、珍しい魚だという。
 餌を食べ、体表の傷を治してから、ホッケ・ソイ・カジカなどがいる水槽(教育水槽NO.5)に入れ、10年ぶりの展示を行う。
 同次長は「1日も早く餌を食べて欲しい。久しぶりの展示となり、アブラボウズを見に、多くの方々に足を運んでもらいたい。長く飼育出来るようなら、ただ展示するだけではなく、特徴を活かした展示をしたい。従来の魚に加え、珍しい魚を入手し、見ていただきたいと考えている」と話した。