アイアンホース号春の目覚め 初日に210人



 小樽市総合博物館(手宮1)では、4月28日(金)からの夏季営業に向け、整備点検を進めてきた、冬季間休業中のアイアンホース号の試乗会を、21日(土)の13:30と14:30に行い、半年ぶりの勇姿に参加者210人が楽しんだ。
 アイアンホース号は、1909年にアメリカのポーター社が製造し、当時グアテマラで、旅客・果物・貨物などを運送していた。その後、ミネソタ州の遊園地で運行していたが、閉鎖となり、1993年に小樽へやってきた。
 同館内に展示中の「しずか号」も、同じポーター社で作られたもの。蒸気機関車の構造で、燃料は重油を使用している。昨年は、5〜6万人が乗車し、博物館を利用した4割が乗車している。
 ボイラー点検や部品の交換、転車台の部分的修理、車体のペンキ塗り替え、客車の板を張り替え、準備を整えてきた。13日(金)には今季初の試験運転が行われた。
 運行にはスタッフ3名が担当し、館内の北海道鉄道発祥の地の片道200mのコースを往復する。転車台での方向転換には、多くの人が興味深く見守っていた。土・日・祝日は4回、平日は3回運行される。
 同館・佐藤卓司学芸員は、「お色直したアイアンホース号に乗車しに来て下さい」と多くの来館者を呼びかけている。22日(日)も13:30と14:30に試乗会が開かれ、28日(土)からは、夏季営業が開始される。
 問合せ:小樽市総合博物館本館 0134-33-2523