第59回小樽チャーチル会展 油彩画77点並ぶ


churchill2.jpg 第59回小樽チャーチル会展が、市立小樽美術館(色内1)市民ギャラリーで、4月25日(水)から開かれている。14名の会員が77点を展示している。
 同会は、イギリス戦時内閣(1940~1945)のウィンストン・チャーチル首相が、世界平和を願い、日曜日に絵画を楽しんでいたことに倣って作られた。全国的な会で、小樽も最初は所属していたが、脱退して会名は引き継ぎ、現在まで59年もの歴史がある。
churchill1.jpg 現在の会員は、50〜80歳の16名で、年2回の写生会を行い、普段は、それぞれに他の会に所属し、絵の腕を磨いている。出点数はまちまちで、モロッコ・オーストラリア・パタゴニアの風景画など12点と、一番多く出展した同会の田中稔事務局長(73)は、「個人が好きなように描いてもらい、持ち寄り切磋琢磨している。個性豊かな楽しい作品展」と話す。
 絵画教室の先生をしていた中村訓敬さんは、「お互いに尊重し合うことが、長く続けられる秘訣。作品展のレベルは平均的で、来館者の目を楽しませてくれていると思う」と話した。中村さんは、市内のなじみ深い風景の日和山灯台や、桃岩の冬景色、祝津パノラマ展望台から見える景色、弁天島などを描いた作品10点を出展している。絵のサイズもF3からF50までと自由で、額も絵に合ったものを選んでいる。「額は絵に着物を着せるようなもの」と中村さんは話す。小原未知世さんの桜の絵3点は、ピンク色の桜が会場に春を運んでいた。
 同展は、30日(月)17:00まで。