種から花を咲かせよう!『くらしの講座』消費者協会


0425lifeseminar.jpg 小樽市消費者協会では、1年に4~5回、くらしの講座を開いている。今年度第1回目として、4月26日(火)13:00より市立美術館(色内1)美術研修室で、「種から育てる花づくり」と題し、講師に、株式会社サカタのタネ北海道支店・佐々木茂樹氏を迎え開講。ガーデニングに興味のある市民71名が参加した。毎年、春の種まきの時期に開かれ、過去には野菜の植え方講座をもあり、「くらしの講座」の中では一番人気である。
 佐々木氏は、「発芽条件には、温度・水・酸素が必要で、土に温度計を挿して地温を測り、管理することが大切。植物によって異なるが、高温を好む植物(朝顔・ケイトウ・ひまわり)と低温を好む植物(デルフィニウム・千島草・ネメシア)がある。発芽後は外へ出し、風に当てると植物は強くなろうとする。水をやりすぎると、酸素不足で腐りやすく、少なくても吸水できず、発芽不良となる。種は一度吸水すると乾燥に弱くなる。種から育てやすい花は、マリーゴールドやペチュニア、クリサンセマム。同社製品で、種を蒔きやすくしたペレット(種にコーティングしたもの)を販売、扱いやすくなった。
 種蒔き用土は、パーミキュライト(土壌改良用の土)3~5cm、赤玉土+ピートモスを3~5cm。種を蒔く前に湿らせておく。
 直藩(ちょくはん)とは、移植を嫌う種を直接蒔くことで、ひまわり、コスモスがこのタイプで、欠点は、発芽が揃わず、除草が大変となる。覆土(種に土を被せる)は、細かい粒の種は土を軽く、中粒は隠れるくらい、大粒は種の直径の2倍にする。発芽に光が必要な好光性種子と光が不必要の嫌光性種子がある。発芽までの管理は、乾燥しないように、直射日光を避ける。細かい種は、流れないように底面から水を吸わせる。本葉が2〜3枚(種蒔きから1ヵ月)になると鉢上げをする。直径6~9cmのポットに、用土は、市販の培養土(保水力がり、水はけの良い土 )。基本は、赤玉6+腐葉土4。緩効性肥料を使用する。根を傷めないように押さえつけないように植え替え、たっぷりの水を与える。花壇づくりは、どんな花壇にしたいかイメージし、花の色、高さ、開花時期を調べ、花の原産地を知ると良い」と説明した。
 同社の販売している人気のある花の種の袋をスライドで流し、花の育て方を説明、ヨーロッパの街角の花壇の画像を鑑賞した。その後、参加者からの質問を受け、「日々草は、これから種を蒔いて間に合うか」「葉牡丹の越冬方法は」「花壇に生えるコケの対処方は」などについて、次々と答えていった。
 参加した女性は、「分りやすくためになった。庭いじりをしているので、参考にしたい」と話していた。
 次回のくらしの講座は、6月26日(火)「介護保険について」開かれる予定。