金環日食記念企画 「太陽と高橋好子展」


y-takahashi1.jpg 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャリラリーで、5月3日(木)から6日(日)まで、市内在住の画家高橋好子さんの空と宇宙をテーマにした作品8点を展示した「太陽と高橋好子展」が開かれている。主催は市立小樽美術館。
 5月21日(月)に国内で見られる金環日食に合わせて、「空」をテーマにした抽象画をライフワークとしている高橋さんの絵画作品で、同館に収蔵している中から、特に宇宙空間へと繋がるイメージの作品7点と、高橋さんの母校稲穂小学校へ、感謝を込め寄贈した作品1点を展示している。
 同館・旭副館長は、高橋さんの作品を見て、惑星や衛星など宇宙空間をイメージしていると感じ、惑星や衛星の模型も一緒に会場に展示した。同時に日食観察板作りが開かれ、今までと違ったユニークな企画展となっている。
y-takahashi2.jpg 今回の展示作品の中には、高橋さんが30年くらい前に、サロベツ原野で生まれて初めて出会った「空」がある。命あるものは刻々と移り変わっていくという摂理を感じ、空と一体となった経験をもとに描き、今でもその空を鮮明に覚えているという。また、ロシアのサンクトペレルスブルク殿堂展での大賞受賞作品や、2006年に市内望洋台で燃えるような夕焼けの空を見て、「自然界を感動し美しいと思うのは人間の感受性であり、内面の心のようなものを表現した作品だ」と解説した。
 高橋さんは、「空や宇宙をテーマにライフワークにしている絵と科学と日食メガネを美術的にデザインし、子どもも大人も楽しく溶け込んだ形で、自分自身も楽しませてもらっている。美術館へ気楽に足を運んでもらいたい」と話した。