20回目の節目を意識 フォート光友会写真展


photokoyu1.jpg フォート光友会(増田輝敏会長)では、第20回フォート光友会写真展を、6月6日(水)~10日(月)、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開催している。
 同会の名称の「フォート」は、写真を意味し、「光」は、写真を写す時の光がポイントとなり、「友」は、光とともに良い写真を撮るという意味を込めて付けられている。今回の写真展は、10名の作品41作品を展示し、設立20周年を迎え、節目を意識した作品展となっている。
 同会は、現在9名の会員で70歳代が多い。月1回例会を開き、2Lサイズの写真を持ち寄る会を9回と、四つ切サイズの写真を持ち寄る会が3回あり、北海道写真協会審査員の同会員2名が審査を担当している。撮影会を年4~5回行ない、道内を中心に積丹、知床などへ出かけている。
photokoyu2.jpg 田村一郎さんは、撮影会で写した積丹、美国を含めて6枚を出展。「魚と生きて」は魚の目と漁師の目を合わせて入れた印象深い作品となっている。
 薬師セツ子さんは3枚出展し、ドーナツ状のリングボケを出すレフレックスという特殊レンズを使い、水芭蕉を撮影した「早春の妖精」や知床羅臼での早朝、オオワシとオジロワシを朝日のシルエットで捉えた「氷海の朝」を出展。いつもタイトルを考えてつけるようにしていると薬師さんは言う。「初めてオオワシやオジロワシを見た時は感動した。他へ出かけて写すのも良いが、自分の住んでいる場所の様子を写すのが一番良いと思う。なえぼ公園へ毎日通い、ヒガラの巣立ちに遭遇した。健康も兼ねて出かけている」と話した。
 増田会長は「20回目の節目を意識して、自分達の持っている作品の中で是非展示したい作品や思い出の作品を持ち寄った。5月に亡くなった写真に熱心だった澤井慶三さんを偲ぶ作品も展示している。市民の皆さんに是非見ていただきたい」と話していた。